フィリピンも未開の国家ではないのだが、不思議な風習がある。町の中を歩いているとすぐに気がつくのだが、「どいてくれー」とか「邪魔だよ」とか「道をあけて」とかジープを止めたり、所謂アテンションに、言葉ではなく、空気を吐き出す変な擬音を出す。無理やり言葉にすると、Psssst!プスッ、プスッ。であろうか。あるいは、誰かを呼ぶときには、空気を吸って変な擬音を出す。無理やり言葉にすると、口を殆ど閉じて、チューチューであろうか。
それは、さておき、18時、1件目、既に野外バーにて飲むのである。
19時、2件目、飯を食いながら飲むのである。
20時、3件目、フラフラ歩いて、ふと立ち寄り、飲むのである。
21時、4件目、何故か泥レスショーのある横のダンスバーで飲むのである。何だか、最近は、フィリピンでは、社交ダンスが流行っているようなのである。よく分からん。
22時、5件目、タクシーに乗って、降りると雨が降り出したので、横のレストランでちょっと一杯飲むのである。ビールは100円である。
23時、6件目、雨上がりに歩いていると、ディスコ、社交ダンス、カラオケのミックス店があったので、入ってみる。しかし、フィリピンのいいところは、何歳になってもディスコでの違和感がないところだ。決して若者だけではない。それに、みーんな、ディスコでもグイグイ飲んでいるのである。
24時、7件目、暗くなったところで、チカチカしているので、吸い寄せられるように入り、ビールを飲む。
1時、8件目、コメディバー&カフェに立ち寄り飲む。面白いか分からないが、現地人がゲラゲラ笑う。アメリカやインドもそうだが、フィリピン人は映画でもうるさい。笑ったり、足踏みしたり、ヒーローにピンチがきたらブーイングしたりして、とにかく、うるさい。
2時、9件目、隣の派手なネオンのバーに吸い込まれる、無抵抗に飲む。
3時、10件目、日本食と称して、そこで、1杯だけのみ、タクシーに乗り、ホテルに帰る。
4時、11件目、フェイントでホテルに戻らず、道路向かいにある、バーの複合店にGO!
5時、12件目、もう終わりかと思いきや、ラスト、地元カラオケ店に入る。
真っ暗である。勿論、先ほどから半分は外国人の来そうにない店でもあったが、開いている席に座る。フィリピンスタイルとして、ビールに氷がついてきたりなんかして、グラス氷をぶち込み、ビールを注ぐ。
ババアが何か聞いてきた。いつも「ディコアラム(分からない)」という。すると、タガログ語分かるじゃないかといわれながらも、分からないと英語で言い直す。「隣の席に女をつけるか?」とババアは突然来た外国人を不思議そうに思いながらも、言う。「もう、死にかけです、飲むだけです」と私は言う。周りを見ると、一人男、3人男、女の子を横に飲んでる男、いずれにせよ、どのテーブルの上にも、ボトルが10本は並んでいる。
場末感が良い。テレビだけが、映る。さて、どうやってホテルに帰ったのか・・・・それは、歩いてだ。私も、負けないように、汗をかきながら、ビール瓶をかわいく3本、テーブルに並べたのであった。
起きて驚いた!しまった!空港にいる時間だ!やばい寝過ごした、ウゲエ、二日酔いだ!ウゲゲエエ。
着替えているときに気がついた。違う、時差は1時間で、1時間進めるのではなく、戻すのであった!まだ、空港にいなければならない時間まで2時間あるわ・・・アブねえ・・・・・フウ、・・・頭が強烈に痛ええ。