今日は、一番の寒さであった。そのことは、他のブログなどで多数紹介されるであろうから、ここでは、敢えて省略する。
但し、昨晩、紙袋に入ったレシート類が、風に飛ばされていってしまったことを記しておく。昨晩は体感温度がごっつう冷たかったと言わざるを得ない。
標題にある予行演習とは、何か、それは、札幌雪祭りの予行演習であり、自宅で仕事を残しながら、空いた時間の隙間を有効利用し、90分程、裏山に行ってきたのであった。雪の練習だ。ロールプレーイングだ。
熱い!そういったのは、前日の飛行機の中でであった。
注文したコーヒーを客室乗務員の方がおこぼしになったのであった。勿論、温和で従順で人に滅法優しいところぐらいしか取り得の無い私は、人間のすることであるから、大丈夫、問題ないよと、コーヒーぶっ掛けられ後、約0.1秒で彼女を許す決断の早さであった。
セーターには、コーヒーがついたのであるが、用意周到な私は、こういうこともいつかあるだろうと予測し、機内ではいつも安物のセーターを着るようにしているのである。
実はそれだけでなく、電車の中ででも、鼻水をつけられる畏れもあるので、安物のコートを着ているばかりか、道を歩いている時も、唾や痰をひっかけられる恐れがあるので、用意周到にも安物の靴を履いているのである。
実はそれだけでなく、ここが勝負!といった女性に初めて会う勝負服のときも、彼女が酔ってゲロを吐いてかけられては恐れを考慮し、安物の服を着るし、結婚式も、新郎が胴上げで降ってくる可能性を鑑みて、安物の礼服を着るのである。
更に、家が地震で倒壊すると使い物にならなくなるという心配から、安物の服や商品を保管するようにして、高級なものは阪急百貨店や大丸や、兵庫県立美術館に貯蔵している。ただ、現在まで、着る機会や使う機会がなかなかないので、まだ持ち出しては居ない。
そういった理由から、セーターのことは、もう諦めたのだが、彼女があまりに謝るので、この後、こっぴどく先輩に叱られるのではないかと危惧しながら、再度持ってきてもらったコーヒーもすっかり飲んでしまい、いろんな特殊事情からコーヒーにお代わりまでもらうことになったのではあるが、何故かクリーニング代お支払いしますという文言は出てこなかった。
やはり、私のセーターが高級すぎるように見えて、後ずさったとしか考えようのない瞬間であった。それに、何故か、彼女は気が動転していたのだろう、少々お待ちください、すみませんを16回ぐらい繰り返した後、何故か後続の人々に一通りドリンクサービスをしてから、すっかり、セーターにコーヒーがじっくり沁み込んだ頃、染み抜き用ウエットテッシュを急いで持ってきてくれたのであった。
親切にやるべき順番が違うことをご教授してあげようかとも思ったが、彼女のプライドを傷つける訳にもいかないと思い直し、袋を読んでみると、眼鏡も拭けますと書かれてあったので、使ったフリをしながら、明日、眼鏡拭きに使おうと心に決め、そっと、ポケットに仕舞うのであった。オマケに文庫本も濡れたのが、そのブヨブヨ度もまあまあ、さまになってはいたが、読めるので、何の問題もなかったといえよう。
ところで、私にも反省すべき点があった。これは、日本人男性に多いことだが、私も本だか惰眠に熱中していたこともあるのだが、「コーヒーね」と単語を言っただけだった。そして、コーヒーをもらうときも、コーヒーの行方を注視していなかったという事情もあったのであった。
欧米人はコミュニュケーションが好きというか、義務と感じているのか、何、給士時に話しているんだよ、と思っていたら、「うーん、昨日は魚を食べたから今日は肉貰おうかなあ」とか「ダイエット中だからさ、カロリーの少ないものにしようかな」とか言っているのである。たまに「何を食べたら君のように、細くなれるんだい」なんてつまらない質問をしている人もいれば、国内線乗り継ぎで、飲み物にお金を払おうとして「えー、飲み物タダなの?ラッキーだなあ」なんて言っている田舎者もいる。情けないのは、日本人男性であり、時々「外人とイッパイ話しして、日本人とは話しない」というクレームが入るという。そりゃ、ぶっきらぼうに話したらそらそうだろう。
それにしても、逞しきは中国人である。飲み物を水筒に入れてくれと頼むわ、飲みものを同時に3つ頼むわである。それに、おおらかであり、客室乗務員が水をこぼしてかかっても、謝られる前に、手で、パッパっと水を払いのけ、空になったコップを突き出し、「おかわり!」と言っておったのであった。
ところで、話をそろそろ、元に戻さなければならない時間になってきた。
ここ1週間、寝るときも寒くて震えていたのであるが、昨晩、毛布を1枚追加すると、大変熱くなった。それなら、先週からやっておけばよかったと覆水盆に返らぬ状態であったが、毛布を出してくるのが面倒だったのだ。それにしても、アッタカホカホカのせいで、温泉に行く夢までみたぐらいだ。温泉施設に入りマッサージを受けるのだが、何故か私の頭がバーコードになっていて、マッサー所の女性に横の髪の毛を上に上げられて均一にされるなかなか屈辱を味わう夢であった。
面倒なだけで、1週間も寒い夜を過ごしたことを少し後悔しながら、同時に、扇風機をそこに収納すればよかったと反省もしている。
しれにしても、本当に寒い時は眠れないものだ、眠ると死ぬかも知れないと、1睡もできなかった秋山の四国剣岳のテントの中のことを思い出した先ほどであった。大地の冷たさが、体の奥底まで響いてくるのであった。
あれ!
札幌雪祭り行くぞ!いつ行くぞ!来週行くぞ、と意気込んで今ネット検索したら、とっくに札幌ゆきまつり終わってるじゃん!ショック!何しに予行演習いったんじゃあ!