JR蒲田駅を川崎側線路沿いに歩くこと13分、夢イッパイの子供たちで溢れる公園に到着した。
あいにくの雨にも関わらず、素敵である。公害の象徴でありそうな廃タイヤの有効利用であり、拷問危惧の様であり、きっと近所の子供を持つ親からは好評に違いない。
私も、子供が居たら、近くにこんな公園があったら、きっと、あの危ない公園にはいっちゃダメだよ、と子供に諭すことであろう。
しかし、皮肉にも、川崎工業地帯に近いからか、偏見を持って考えると、この場所にこの癒し空間ありという感じでもある。わりと、不穏な空気が流れているのは、やたら、犬の糞をさせる飼い主は公園入場禁止とか書かれているからかも知れない。いずれにせよ、イトイシゲサトではないけど、「やわらかい生活」ってフレーズが頭を回る。
しかし、タイヤは柔らかく、安全である。いくら、怪獣に向かってパンチしても大丈夫である。化学物質は別にして、柔らかさだけは、体に優しいのである。
公園管理者が、私を不穏な目で見たのは多少気に入らなかったが、わざわざ、関西から取材に来たのだというビームを浴びせるや否や、管理事務所に身を隠していったのであった。
タイヤ好き?そうなんです。タイヤ自体に罪はないんです。3000本のタイヤがあるが、絶対、これ増殖してると思う。エコロジストとしての私も近隣にこんな公園あれば、きっと寄付するよ。夜中にコソコソ捨てるのではないよ。家からコロコロ転がしていくよ、きっと。
ちなみに、ちゃんと、タイヤ公園という由緒正しい名称もあるのである。
後ろ髪を引かれる思いをしながら、遊びまくる多くの子供たちの姿を想像しつつ、数駅先の羽田空港に急ぐ私であった。
公園の横、駅に向かう途中に、ゴムはゴムでも、大人が好きな行為に必要なゴムもあったことをハシタナクも大人しく付け加えておく。アレッ?