昨日の続きでもないのだが、タクシーは、順調にカイロ第2ターミナルに乗りつけたとき(用意周到および自意識過剰および自分を常に第三者でみる習性を兼ね備えた私は、前日に、乗るべきドイツルフトハンザ飛行機が1タミか2タミかネットカフェにてチェック済であった。ついでにヤフオクのチェックはしなかった。なぜなら出展してないからだ。そのついでにトイモイワールド日記はチェックした。料金は30分2.5エジプトポンドである。日本円にして50円という大金ではあった)
前置きが、長すぎたのでもう一回繰り返すと、タクシーが、順調にカイロ第2ターミナルに乗りつけたとき、寝坊したのでおもいっきり飛ばせとタクシーあんちゃんへのお礼としてボールペン3本をプレゼントして(てか今回家にあった使いさしボールペンやホテルパチリボールペンを10本程度用意し、何かと交渉のプラスアルファとして活躍させたのである。なんて、オレは用意周到なんだ、さすがに自意識過剰および自分を常に第三者でみる習性を兼ね備えているだけあると感慨深く思うのである)
前置きが、長すぎたのでもう一回繰り返すと、タクシーが、順調にカイロ第2ターミナルに乗りつけたとき、隣のタクシーから降りてきたのが、なんと、ロバートベッカムだったのである。長身にすらりとした体にスーツが似合うハンサムボーイであった。なかなかかっこいい奴だなと思ってしまったほどである。
そして、そのことはすっかり忘れて、
30分も逆戻りタイムスリップを全然楽しまなかった後は(何せ、30分人生得したといっても、飛行機をただただ、ゲート前でぼーっと待っているだけだったのだから)、順調に飛行機に乗り込むと、なんと、隣席は、かのベッカム君だったのである。
ベッカム君は、少し几帳面に、じぇらるみんケースのような硬いスーツケースをーバーヘッドビンに押し上げ、長い足をシートわきに置いた。彼はアイルで私はウインドウサイドである。
彼は、一流運動選手のしぐさのごとく、即、練る体制に入り、約40秒ぐらいで誰にも声をかけられたくないという状態に入った。そのとき、不意に彼は革靴を脱いだのであった。
私も、地上では常にスーパー草履(どちらかというと、バンコクで購入した1000円という大変リーズナブルな価格のホンマモンの偽物ベルケンシュトックなのだが、空港では一流のまねをするので革靴なのであるが、何せ足が蒸れるので素足にスーパー使い捨てスリッパ持参である)なのだが、彼は、スーパー使い捨てスリッパも持っていないようで、靴下のままである。
さすが、世界のスーパースター、靴下には穴が開いていなかったのである。しかしである、何故か、革靴を脱いでも彼は、サッカースパイクではなかったのである。何となく怪しいと私は感じ始めつつあった。
第一、 彼は、何十億ドルか知らんけど、それでアメリカのサッカーチームに移籍したのではなかったか。エジプトに商用みたいなのに来るはずないじゃん。
そのとき、離陸前の飲み物が配られ始め、は私は、早朝にもかかわらず、例によって、シャンペンを順調にもらったが、彼は水をもらった。
おう、アルコールではなく、スポーツマンらしいじゃん、と思ったが、彼は、支給してくれたフライトアテンダントの方に、下町英語のコックニーでなく、ドイツ語で彼女に何か話し始め、ちょと笑いあったのであった。そうか、ベッカムはドイツ語が話せるんだ、と思慮深い私が思うはずがない。
ヨーロッパ人というもの、たいてい2,3ヶ国語は話せるのであるが、生意気にも、イギリス人だけは、英語しかだめだめ駄~目という輩が多いのである。コックニー喋る奴が、ドイツ語やフランス語喋るかいうと、ちょっと私のは、よくわからなかったのであるが、彼のドイツ語は、まさしくドイツ語であり、私が、唯一、ドイツ人に向かってしゃべったことがあるドイツ語、イッヒ、カン、ドイチェ ニヒト シュペレッヘン(わしはドイツ語が喋れまへん)よりは5万倍はドイツ語が話せ思わず、こいつはゲルマン人ちゃうかと思ったぐらいである。
まあ、朝の5時なので、アルコールを所望したのは、私ぐらいであると気が付くまで、3秒ぐらいかかったのであるが、まあ、それは些細な出来事である。何を隠そう、私はドイツ語を5年間も学んだ実績を持つので本当はペラペーラなのである。アホな同級生大学生は早々に2年でドイツ語を切り上げるのであるが、それは、浅はかというものである。
アウフヘーベン(止揚)の理解さえできないほどである。俺は感動したというのにである。
ちなみに、何せ、私は、ハワイに行くとき、機内で唯一ネクタイをしていたほどの真面目な好人物でもある。理由は、行き先をちょろまかして、正直にホワイトボードにハワイ、直帰と書いておけばいいものの、市内直帰と嘘を付いて夕方空港に向かい、そのまま夜の飛行機に乗ったからという事実以外に、服装程度で正当な人間として扱われる可能性があると分かっていたからである。そのときは、着替えもなく、会社かばんになぜだかビーチサンダルとパスポートが忍ばせられていたという程度であったが、それと同様にベッカムは、かなりの軽装だったのであった。
食事の時間が始まったが、ベッカムは、起きる気配もなく、シーツに包まったままである。
おかげで、私は、そっと歯磨きに出かけられたほどである。体が資本の彼の邪魔をしなくてよかった嗚呼よかったと思ったぐらいである。
その後、私を初め多くの乗客が飯を食い終えて、眠る体勢に入った頃、ベッカムは何故かむくむくと起き出し、すみません、ご飯、ボク食べられるかなあ・・・と通りすがりのフライトアテンダントの人に尋ねていた。
こいつ、もしかして、ベッカムじゃないんじゃないの?と私は深い疑念を持ちつつ、深い眠りに入っていくのであった。
ルフトハンザは随分適当というか、次に起きたのは、ドンという音がしたときで、それは地上に着いたときであった。私のシートは当然傾いたままであり、私は、当然、その衝撃にびっくりして起きたのであった。
(ついでにいうと、ルフトは適当で、電子機器もへったくれもなく、ドイツから香港についたときも、着陸したのに、私は、まだ映画を見ていたのであった)
2008年夏旅行
成田→コペンハーゲン →カイロ→ミュンヘン→香港→深セン→香港→マカオ→香港→大阪の1週間
コペンハーゲン エロティカミュージアム
コペンハーゲン観光
カイロへ
ピラミッドでやられた
スフィンクスは何を見ているのか
ピラミッド観光
ミイラの作り方
エジプト刑事博物館、戦争博物館
カイロの高台に立つシデタル
カイロ ハーンハリーリ
カイロ 死者の町
カイロ ワックスミュージアム
カイロ コプト教
エジプト gourmetの旅
人生7不思議4つ目、パラレルワールド
ドイツのベッカム
ミュンヘンのなにこれ
ミュンヘン フリードリヒの町
ミュンヘン 狩猟博物館
ミュンヘン教会
BMWメルセデスアウディのミュンヘン
ミュンヘン裏通り・・・
銀行で元に換えたら偽札つかまされた
銀行で元に換えたら偽札つかまされた雑感
シンセン 中国ニセ5000年の悠久の歴史を2時間で辿る
シンセン 中国を一周
シンセン ヨーロッパ
シンセン アフリカ 大陸
シンセン アジアオセアニア
シンセン アメリカ 大陸
シンセン フェイクチャイナを思う
シンセンナイト
香港 便所レストラン
香港 マダムタッソー1 ・香港 マダムタッソー2
マカオ観光案内
マカオの夜 オマケ