遺伝か環境か、それは、難しい問題というか、まあ、喧嘩成敗半々ってとこだろうか。孤児の兄弟姉妹が偶然大人になって出会い、恋をする、そういう事例もあり、インセストタブーつうのは、遺伝でなく環境だわなともいえる。当然、時代もある。老人や年上を無条件に敬うことがなくなったのは、やはり時代のはやさか。昔の経験や知恵が、なかなか現代社会に生かされない。まあ、そんなことはべつにどうってことなく、今日はやたらめったら個人的な日記でもある。
父・・・厭世的、人付き合い嫌い。とにかく生きるのが面倒。妹の結婚式もイギリスは遠いから拒否。一生に一度あるかどうかの1000人の前での私の演説会も面倒だからお誘いしたのに拒否。
母・・・社交的、人が好き。自分の作品を発表する展覧会を開いたり、何かと、会合に出たり、山登り会のリーダー的存在であったりする。
私・・・年々、体がぼろちくなると共に、人と会うのが面倒になってきた、という割には、家でじっとしていられない落ち着きのなさ、というか、家は決して落ち着くところではなく、主に寝るか本を読む場所でしかない。
父・・・テレビはいつも見ているテレビっ子だ。野球も良く見ているが、何故だか、広島ファンである。寝室にもテレビがあり、家族のほかの誰かが見たいテレビがあり、父が興味のないテレビだと、寝室に行ってしまう。
母・・・テレビからは、わずかな放射能が出ていると思っている節があり、コマーシャルになると、意味なく目をつぶっている。
私・・・子供の頃は、マンガばかり見ていたので、大人になるのが、心配だった。しかし、大人になりつつあると、テレビ自体への興味が薄れつつあった。私自身は野球は、もう30年ぐらい阪神ファンだが、未だに集中力がないので、野球を最後まで見たことがない。
父・・・割と真面目に、本を読む。それも、ありものの本を真剣に読む。但し、何故か自分で買ってくることはない。
母・・・記憶の中では、母が本を読んでいる姿をみたことがないが、怒りの葡萄や嘔吐なんかが本棚にあったので、文学少女ではあったようだ。
私・・・本を集めるのが趣味となり、今、床が抜けそうであることと、何年か前に買ったドライヤーがどこか本の中に埋まったままであることが、目下の悩み事である。
父・・・パソコンは触ったことがない。
母・・・パソコンは触ったことがない。
私・・・20年ぐらい前に初めて買ったワープロは3行しか画面の見えないものであった。1998年ごろ、初めて電話回線でインターネットを接続させた。今は、家にいるときも会社にいるときも、つなぎっぱなしである。
父・・・洋服にはこだわりがまったくないようで無頓着だ。しかし、1着だけ、何故だか、白いVANのジャケットがあったり、昔の若い頃の写真を見ると、それなりにそれなりだったようである。
母・・・子供の頃、出かける準備をすると、いつも母だけ、化粧で遅れるので、いったい何のためにやってんだ、と常々疑問の日々だった。
私・・・結構、いいものを着ているのだが、何セ服が少ないのと、10年前20年前のものをまだ着ているのが、タマに傷である。
父・・・父は日本を代表する製鉄会社の工場務めで、3交代制であり、子供の頃は、世の中の人はみんなそうなんだと思い込んでいた。いつも、車で通勤しているので、世の中は、みんな会社員は車通勤かと思っていた。
母・・・母は実家の神戸の出店の店長兼便所掃除をしていたので、朝の10時に出かけ17時には帰ってきていて、たまに店に見に行くと、いつも編み物や書道をしていたので、おかんの仕事は気楽極まりないものなのだと思っていた。
私・・・真面目なので、毎日通勤ラッシュにもまれて、切磋琢磨させられ、非常にトラブルとストレスのあるサラリーローンマンをしている。
父・・・酒は毎日晩酌していたが、滅法、酒に弱い。田舎で酔っ払い、次の日も寝床で、「もう死ぬ、もう死ぬ」とうわごとをいい、残りの家族3人は、布団の横で、座っていた。私は、強烈な二日酔いでまだ酔っているということは子供なので分からなかったので本当に死ぬのかと思っていた。たまに会社の飲み会で電車で会社に行ったら、たいてい、だらしなく帰ってこない。どこにいるかというと、決まって駅のベンチで寝ているのだ。
母・・・あまり飲まないが、一度、家族旅行で、信州に中学校のときに出かけて、母が私にビールを勧めた。私は、あんたの年頃の頃はビール飲んでたわ!なんて自慢されたのだが、私が大学生になると、私の部屋に張り紙が。「飲みすぎ!」
私・・・私が酒で失敗の連続を繰り返さなければ、私の人生はばら色であっただろう!ラビアンローズ!
父・・・好きな食べ物は知らないが、何でも食べるっというか、あまり食に興味はない。
母・・・ちらしずしと中華が好きだそうだ。不思議だったのは、60歳のころ、ヨーロッパの帰りに1泊タイに寄ったらしいのだが、一番今回の旅行でおいしかったのはタイ料理だったという意見だった。私は、実家で、一度しかパスタを食べたことがないぐらいだから。
私・・・タガメでも食べられます。唯一厳しいのは、孵化目前のひよこぐらいだ。旅行好きの条件は大変簡単だ。英語が喋れるとかその国の文化を勉強している以前に、何でも食べられる、どこでも寝ることができることだわ。
父・・・考察は飽きてきたのでもう終わりだわ。そんな訳で、突然ですが結論の出ないまま終わりです。