これは、おもろいという映画はいくつかあるのだが、15年ぶりぐらいに、
「不思議惑星ギンザザ」(ロシア映画)を観賞した。この映画をみると、ついつい、其の日から、クーをしてしまうのだが、何故してしまうのかは、見てもらわないと、分からない。ともかく、面白いとしかいいようがないのである。
話は、全然、変わるが、最近、電気自動車に注目が浴びているというニュースを見て、そういえば、一時期そんなことなかったか、と思い出し、
誰が電気自動車を殺したかという、ドキュメンタリー映画を借りてきた。
1990年代にGMを初めとして、次々に電気自動車がリースされたのだが、購買を待っている人が多数リストしていながらも、何故か、3年ほどで、全車回収され、スクラップにされたという謎を振り返り、其の背後に自動車会社(優秀な車だったので、他の車種が売れなくなる?)、石油業界、政界(石油業者のブッシュに変わってから)、の陰謀ではないかということをほのめかしながら終わるという映画である。おまけに、ワシントンDCのスミソニアンにも飾られていた電気自動車も撤去されたのだから、何とも怪しい。重大な欠陥があったのかも知れないが、その概略も説明することも無く、GMが1000億円もかけたのに、撤収であるところが、怪しいというわけだ。おまけに、カルフォルニア州で発令されていたゼロエミッション法は、なんだかそのうち骨抜きとなり、現実性の薄い電池自動車とかを生産するように促されたわけである。何故か、売り切りの販売はなく、3年限定のリースだけだったとうのも、よくわからず、新品同様な状態でも、理由を知らされず、続々とスクラップ業者に持ち込まれたのも良く分からないという状態だった。ともかく、全部を信じるというわけにはいかないが、マイケルムーア、シッコなみに興味深い映画であったことは確かだ。アイカーブ映像出演もトムハンクスとかメルギブスンとか出てるよ、ナレーターはマーチンシーンだよ。
そもそも、すっかり、表には出ないけど、フォードなどがガソリン車を大量供給するまでは、結構、1920年頃まで、電気自動車は一般的であったのだから、これで、電気自動車が消えるのは、2回目だったということになる。
そういえば、ポルシェ博士も創業時には電気自動車を製造していた。モクモク煙を吐くガソリン車は敬遠されていたのだが、技術の発達とガソリンの入手が楽になっていき、電気自動車は駆逐されたのであろうが、今や、電気自動車の技術も随分上がったのだろう。まあ自動車自体はクリーンでも、、電気の作るのには、それなりに、火力がいるので、CO2は出すけど。
考えれば、1940年代には、アメリカ主要都市にあった電気車両のトローリーバスなんかは、GMや石油業界などが、バス会社を買収して、廃線に追い込んでしまったものだわ。
とかなんとかいっている間に、金融危機で、自動車会社も潰れかけってのも、いやはや。
そういえば、この前、富山に行ったら路面電車があって、何だか、欧州ではよくみかける、ライトレール計画っていうのだったかな、街をこじんまりさせて、移動をラクチンにさせよう、ってので、結構街つくりの初期段階はうまくいっているように、は見えたのだが・・・まあ、住んでないから分からんが、ガソリンが上がったときに、通勤に使う人も増えたというインタビューも見たが・・・かたや、ご近所さんは誰がどんな車乗っているか知っているので、よそ者が車で来たら一発で分かるという噂も聞きつつ・・・。
おそらく、日本も、エンジニアとしては電気自動車やってみたいだろうなあ、と思うのだが、政治的な事情や裏事情があるのだろうなあ。