さすがにそろそろ小休止？
まあ、年中無休にクライマックスだぜ！な訳にはいかないかぁ。

出羽は天童将棋村――。
無刀の剣士・鑢七花と奇策士・とがめは、王刀『鋸』を振るい、心王一鞘流をたった一人で守る汽口慚愧の道場を訪ねる。
とがめがめぐらした奇策に、全身全霊で攻め入る汽口！
一方で、否定姫配下の元忍者・左右田右衛門左衛門による真庭忍軍への残忍な粛清は静かに続く――！
刀語、第9話の対戦相手は、心王一鞘流当主、汽口慚愧！

ただでさえ薄いのに、費用対効果が最悪な講談社ＢＯＸなのに、西尾先生、

粗筋が長すぎます。

いくらなんでも、９冊目から読み始めるのはいないと思うぞ。なんだなんだ、ページ稼ぎか？と思わずうなってしまう、冒頭の無駄に長い粗筋。
これで、販促チラシ作ってしおり代わりに入れといてくれればいいのにー。
普通に、七花ととがめのイチャパラでページ数稼げばいいのにー。

と、ひとまず貧乏人の主張をしてみるとして、敵が普通に真面目であればあるほど、微妙に盛り上がりにかけるような……
やっぱ、西尾作品には、正統より異端が似合うよなぁ、なんて知ったかなことを思ってみたり。
王刀が木刀って地味さも、既刊に比べて、個人的に盛り上がりに欠けた要因の一つだったかもしれません。

ただ、クライマックスに向けてなのか、七花の欠点をこれでもかと潰し捲くる展開は続いてるようで、まあ、正確にはとがめの奇策でことなきを得るわけですが、こうして、一つずつ七花の、というより虚刀流の欠点を浚っていくことで、虚刀流の真価が、文字通り、最終巻で花開くのかもしれません。

さて、至極真っ当ではあれど、ビジュアル的にはかなり凄腕な汽口慚愧と七花の対決、とがめの本気なのか冗談なのか、ここは笑いどころなのか悩む……っていうか、かなり薄氷を踏み捲くるような奇策に彩を添えるのは、着々と進展してる七花ととがめの関係でございました。

お姫様だっことか、膝の上だっことか、二人仲良く入浴とか、微妙にプラトニック（ぇ？）な関係が、一気に生々しい関係に！！（←落ち着け）
この時代、「ＡＢＣ」なんて言い方はしないでしょうから、「いろは」とでも言うんでしょうか？
あ、でも、否定姫って常識はずれの存在がいるから、「ＡＢＣ」でもいいのかもしれない。そうかもしれない。
じゃあ、次はＢですか？Ｂがくるのか？
その辺、どうなの、西尾維新！！（￣□￣；）！！（←落ち着け）


└|･_└|ｿﾉﾊﾅｼﾊ |┘_･|┘ｺｯﾁﾆｵｲﾄｲﾃ


さて、びくびくおどおどな、萌え系忍者、人鳥の再登場に喜びつつ、まにわには着々と仲間を減らしてました。
あまりに不憫で、まにわにが出てくるたびに泣けてくるんですが、鳳凰があっさり右衛門左衛門に暗殺されるんじゃないかと戦々恐々だったのが杞憂に終わって何よりでした。
とがめ・七花と否定姫サイドが順調すぎるので、この辺で真庭忍軍のほうに先手を打って戦況をかき回してもらいたいとこなんですが………うん、期待しすぎるとさらに泣けてきそうなので、さりげなく楽しみにしてようと思います。

さて、次巻は「誠刀・銓」。「誠」の文字を見ると、自動的に新撰組を思い出す自分がちょっとアレですが、「王」の後に控える「誠」がどんな刀なのか。
予想はしてるものの、外れると恥ずかしいので、ここは一つ、内緒にしときます（笑）

←そういや、ヤスリの形した変体刀ってないのかなぁ。


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