11月15日は坂本さんの誕生日!☆(≧▽≦)☆!
というわけで、ぽっぽさんから、坂本さんハピバSSを頂きました♪
紅桜篇の直後くらいの坂本さんと陸奥っちゃんです。
【未来】
「辰馬」
坂本は船の甲板の上に座っていた。
貿易先の星の上空を飛行している最中だ。
「何じゃ、陸奥」
坂本は船からの景色を眺めていた。
陸奥は男の背中に向かって話しかける。
「鬼兵隊と桂がやりあったそうじゃ」
後ろからでも分かる位に、坂本の纏う空気が張り詰めた。
「桂一派には助っ人がおってな」
陸奥は言葉を続けた。
「白髪頭の侍だったそうじゃ」
坂本は何も言わない。その背中も微動だにしない。
風だけがやけに爽やかに吹きぬける。
「…いいのか?」
「何がじゃ」
「止めにいかんで」
陸奥は坂本の横に移動し、見下ろす。
いつもは陽気な男の表情が固定されている。
サングラスのせいでそれ以上の感情が見えない。
「行かん」
坂本ははっきりと言い放った。
「わしには止められん」
陸奥は坂本を見つめる。
「あのことに関しちゃぁわしは部外者じゃき」
坂本はサングラスを外して胸ポケットに引っ掛けた。
「だが、部外者だからこそ分かることもある。あの3人の絆はそう簡単にゃぁ壊れん」
「部下も交えての一戦じゃぞ」
「喧嘩なんざいつものことじゃ」
坂本はそう言って笑った。
陸奥は笑わなかった。
ほんの数秒。二人の間には沈黙が流れた。
「…それにまだ、わしがいる」
坂本は重たそうに腰を上げた。
「止めることはできん。じゃがわしがいる限り、まだあの3人は繋がっちょる」
陸奥は坂本を見上げた。
目が見えるおかげで感情がよく見て取れた。
長身の男の影は大きくて、陸奥の影をすっぽりと覆い隠した。
赤い上着をなびかせて、男は前方の空を見据える。
「フン」
陸奥は微笑んだ。
「やせ我慢しおって」
「アッハッハッ、んだとクソ女」
男の目には、迷いも、憂いも無かった。
こういう男だったなと陸奥は思う。
だからこそ、自分も着いて来たのだと。
「会社を巻き込むのは許さんからな」
「ほんに可愛くないの、おんしは」
暖かな日差しの下。
次の星へ出発する少し前の話。
【完】
「高杉と銀さん達は和解して欲しいな→どうやって?
→はっ!!坂本さんがキーパーソン?
という願望から生まれたSSです。
タイトルもそんな私の願望が入ってます。
『あのこと』=松陽先生のことです。」
とのことですが、銀さん・桂さん・高杉さんを幼なじみにして坂本さんを仲間はずれにしちゃったのは(仲間はずれ言うな)、ぽっぽさんの願望のとおり、坂本さんをキーパーソンにしようっていう空知んたまの思惑なんじゃないかな!っつか絶対そうだって!!
と、盛大に思い込もうとしてる今日この頃。相変わらず、私の妄想を救い上げてくれるようなSSに感動させていただきました♪
ぽっぽさん、ありがとうございました!☆(≧▽≦)☆!
ちなみに、ぽっぽさんファンには朗報です。っつか、私にとっての朗報です。
「ノマカプSSは誕生日が無い時に送らせてもらおうと思います♪」 byぽっぽさん
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やたっ!☆(≧▽≦)☆!