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2010年04月11日
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テーマ:銀魂(1187)



ぽっぽさんから、銀妙のSSを頂きました!☆(≧▽≦)☆!

銀妙SSと言えば、銀さんが泥酔してた「夜」がめっさごっさ好評を頂いたんですが、
銀妙酔っ払いシリーズ第2弾。今回はお妙さんが酔っ払ってます。

ハッΣ(゚ロ゚〃)、第3弾は二人で酒盛りして泥酔?

……ってことはともかく、ご堪能ください♪銀妙、銀妙!☆(≧▽≦)☆!


ぽっぽさんのメールから抜粋。シチュは次のとおりです。

「動乱編、吉原編、紅蜘蛛編…何でもいいんですけど(紅桜編は除く)、
とにかく銀さんがかなりの重傷を追ったすぐ後くらいの話ってことで。」







【愚痴】


夜中の2時。寝静まった万事屋に電話の呼び鈴が響き渡った。
音の振動が壁を伝い、家中を揺らす。
音は響き続ける。動く物は無い。
余韻を残し、建物は再び静寂を取り戻す。
窓から差し込む淡い月明かりが机の上を照らし、僅かに影をつくる。
その中に浮かび上がる黒電話が、再びけたたましく鳴る。
奥の障子が開き、甚平姿の銀時が気だるそうに、こちらへ歩いてくる。
銀時は受話器を取ると、すぐに元の場所に置いた。
間髪入れず、黒電話は振動を再開させる。
ようやく銀時が応答すると、受話器の向こうのせわしない声が外に漏れた。
銀時は眠い目を擦り、いつもの一張羅に着替えて建物を出た。


色とりどりの蛍光灯が、夜の闇を打ち消す通りへと出た。
その内の一つ、派手に彩られた看板の店へと足を踏み入れる。
サングラスをかけた長髪の男と、髷を結った洋装の男が銀時を出迎える。
割れたグラス、散乱する煙草の吸殻、足の折れた机、ひっくり返ったソファ。
床に散らばる残骸の道を進んだ先に現れた空き瓶の小山。
一つを動かすと、残りもガラガラと崩れ落ち、中から妙が出てきた。
「新八には?」
同じように呼び出され、暴れる猛獣の攻撃を受けて、病院に担ぎ込まれたそうだ。
猛獣は、何も知らずに顔を真っ赤にして眠りこけている。
店の二人に手助けされてようやく背中におぶった所で、
妙は目を覚まし銀時の背中から降りてしまった。
焦点の定まらない目で、足をもたつかせている。
意識が飛びそうになる度に試みるも、妙はその都度目を覚まし銀時のことを押し退ける。
銀時との押し問答の中で突如、妙は両腕を前に差し出し銀時を見つめる。
銀時と店の男は顔を見合わせる。
とりあえず差し出された手を握ってみると、すぐに払い退けられてしまった。
しかし、すぐにまた妙は両腕を銀時の方に向ける。
銀時が答えあぐねていると、妙が言った。
「…っこ」
銀時が聞き返す。
「お姫様抱っこなら許してやる」
妙は不機嫌そうな顔で銀時を睨んだ。
恐る恐る近づくと、妙は銀時の首に手を回し、すんなりと持ち上げることが出来た。
店の男はほっと息をつき、銀時が入口に行くまでの間にもう一人が裏にまわり、車を出した。
そのまま乗り込もうとすると、銀時は強い力で首を絞められる。
「歩け」
やはり不機嫌そうな声である。
銀時は言われるままに足を進め、店の男は申し訳なさそうにその姿を見送った。


一歩進むごとに骨が軋む。
打撲、刀傷、疲労。
まだ完治していない新しい傷から受ける刺激が神経を伝って、
脳に『痛い』とメッセージを送っている。
体中にじわじわと汗を掻きながら、銀時は深呼吸を繰り返す。
鼓動が早くなっているのが分かる。足も手も徐々に震えてきた。


「銀さんなんか嫌いよ」
銀時の右肩に顔をうずめ、今まで身動き一つしなかった妙が、突然言った。
「いきなり何?」
「大っ嫌い」
顔をうずめたままの妙から、篭った声が聞こえた。
伝わってくる体温は高く、妙が未だ相当に酔っていることが分かった。
進むごとに速度は落ち、今やまるで、亀のような足取りである。
息は荒くなり、額から落ちる汗が首を流れ服に染み込んでいく。

「私だって辛かったんだから」
銀時はほんの少し、自分の右肩に視線を傾けた。
「いつだって、何にも教えてくれないんだから」
銀時はゆっくりと進み続ける。
汗とは違う、外側から右肩に何かが染み込んでいった。
「いつも無茶ばかりするんだから」
息を細かく吸い上げる微かな音が、夜の闇に吸い込まれていく。
体中が火照っている中で、直接汗が風を受けている顔と、右肩だけが冷たかった。
「悪かったよ」
前に視線を戻し、銀時が言う。
「そんな、こと思って…ないくせに」
「思ってるさ」
「どうせまた、すぐ…置いて、いくクセに」
銀時は答えなかった。
妙は軽く頭を持ち上げ、額を銀時の肩にぶつけた。
それは何度も繰り返され、骨を介して銀時の体中にその振動が響いた。
一歩進むごとに、その震えが足の先から積み重なっていくようだった。



「ずっと待っててやるんだから」
妙の口調は、先程よりも少しだけ落ち着いていた。
「ただ待ち続けるなんてこと、そうそうできる事じゃないんだから。
銀さんなんか逆立ちしたって無理よ」
銀時は無言で、再び肩に視線を落す。
俯いた顔の後ろで、一つに結んだ滑らかな髪の毛が揺れている。
「何があっても帰らなきゃ、って思う所にしてやるから」
妙は顔を上げ、顎のすぐ下から銀時を見た。
ほんの少しだけ口角をあげて、自分を見下ろす姿が妙の目に映った。
「分かってるの?」
「分かってるよ」
銀時はいつの間にか、歩くことを止めていた。
頬が赤いのは怒っているからなのか、それともまだ酔っているからなのか。
目が赤い理由だけは分かった。



「…嘘吐き」
「嘘じゃねぇって」
銀時は重い体を引きずり、再び足を前に進める。
「銀さんのバーカ」
「何でだよ」
「やめろって言ったって、聞かないから」
「うん」
「本気よ?」
「うん」
「銀さんのバカ」
「うん」







【完】



「お妙さんは気苦労が耐えないだろうなぁと。
銀さんは何も言わないで行っちゃうだろうし。
でもお妙さんは愚痴ったりしないで、ちゃんと出迎えてくれると思うんですよ。
だけど、だからって何も不満が無いかっていうと、それはちょっと違うんじゃないかと。
紅桜編の鬼看病もその不満の表れかなぁ…みたいな(笑)

そんな不満から泥酔したお妙さんが、今回の場合は
銀さんが怪我してるの知ってて、わざとキツイことさせたっていう感じです。
(おんぶよりお姫様抱っこのがキツイでしょ?笑)
あとは溜まってた不満をお酒で吐き出した感じ。」
(byぽっぽさん)


ぽっぽさんの仰ることが全くもって同感しまくりで、要約とか省略とか全然できそうになくって、まんまコピペしちゃいました。(゚∇^*) テヘ♪←ぇー

「一緒に戦う強さ」もあれば「鉄砲玉みたいな存在を待ち続ける強さ」もあると思うんですが、飲み屋さんで飲んだ暮れてるのか、ギャンブルですっからかんになってるのか、ギリギリの命のやりとりをしてるのか、どれも同じくらいの確率(笑)な存在を「待つ」のって、絶対すごいストレスだと思うんですよね。それを思うと、まだ10代なのに、姉上、半端じゃないな、と。

かっこいいな、と。

今のシリーズは姉上も参戦しちゃいましたが、まあ、あれは銀さんを心配してとか、銀さんと一緒に戦おうとかっていうより、かぶき町のため、自分のために戦う感じなので、銀さんは眼中になさそうだし(笑)、これからも姉上には糖分やギャンブルやアルコールや夜兎の誰かさんや幼なじみの誰かさんに酷い目にあわされた銀さんの帰る場所だったらいいなと思います。
で、看病と称してストレス発散させればいいんじゃないかな!みたいな(笑)

ちなみに、このお妙さん絵は、
「『俺のこの剣 こいつが届く範囲は俺の国だ』とばかりに無差別(笑)に誰かを助けに出奔した銀さんがようやく戻ってきて、 戻った挨拶がわりに夜這いでもかけようかと丑三つ時を狙って志村邸に忍んでいったら、心配して待ってたお妙さんに飛びつかれてラッキー♪」

っていう妄想絵の1枚です。この後、こうきてこうなるっていう(笑)

なんか、途中から自分の妄想が炸裂しちゃいましたが、そんな妄想が炸裂しちゃうのもSSのクオリティが半端ないせいとも言えるわけで。

ぽっぽさん、ありがとうございました!☆(≧▽≦)☆!


SSはこちらにまとめてます。⇒【頂き物(ss)】



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最終更新日  2010年04月11日 14時37分55秒
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