PR
カレンダー
プロフィール
むらきかずは
週刊少年ジャンプ、漫画、特撮、アニメ感想を適当に。ジャンプ系イラストが増殖中ですが、銀魂関係が無闇に増えてます。ってか、半ば銀魂ブログです。 「黒子のバスケ」や「ハイキュー!!」も大好きです。
日記/記事の投稿
カテゴリ
サイド自由欄
感想 ・週刊少年ジャンプ カラー(ジャンプ掲載) カラー(銀魂) カラー(べるぜバブ) カラー(黒子のバスケ) ぬらりひょんの孫 誕生日一覧 ・国内小説 ・海外小説 ・漫画 ・ドラマ ・特撮 ・アニメ ・映画 カラーイラスト トップイラスト カレンダー画像 頂き物(イラスト) 銀魂 ・コミックス他感想 ・アニメ感想 ・ジャンプ感想→こちらの個別感想からどうぞ ・映画感想 ・誕生日・記念日一覧 ・ジャンプ表紙 ・赤マルジャンプ ・頂き物(SS) ・頂き物(イラスト) ・雑文 ・CP妄想 銀妙 沖神 トシミツ 坂陸奥 桂幾 高また 土沖(初期設定) ・CPイラストつめあわせ ・ミツバさん編 ・コマーシャライザー
コメント新着
キーワードサーチ
ニューストピックス
< 新しい記事
新着記事一覧(全8167件)
過去の記事 >
いろいろバタバタ忙しくってですね(←いい訳、いい訳)、誕生日当日に頂いてたのに、 え?今日、何日?21日?マジで?( Д ) ゚ ゚ ……みたいな感じで(←サイテー) ぽっぽさんに頂いた 新ちゃんの誕生日(8月12日)SS です! いやでもこれ、高杉さん家の晋ちゃんの誕生日(8月10日)SSでも全然いけるような…… 気になる方はずずずいっとお読みください!☆(≧▽≦)☆! ※楽天ブログの字数制限のバカヤロウのせいで2分割です。すみませんm(_ _)m
【男前】(後) 巨大な運動場の中央に誂えられた特設ステージ。 裕に1万人は収納できそうな観客席に一杯に埋まった人、人、人。 360度の観客席に向かって声を張り上げる歌姫が1人。 長い髪を揺らしながら、高らかに歌い上げる。 ステージから見て斜め上空に構えられた特別席。 長方形で三方は壁、1方だけがガラス張りの個室である。 何の障害物も無くステージを見ることが出来る上に ソファや飲食設備も完備された贅沢な席だ。 よほどの上客か、密接な関係者しか使用することは叶わない。 同様の特別席が上空に幾つか、ステージを囲むように浮いている。 そのうちの1つで、高杉晋助はソファにだらしなく寝そべる。 壁というべきか、窓というべきか。 其処に取り付けられた横長の机の前に悠々と腰掛けて、 自前のラップトップに何か打ち込みながら ステージに目をやる後ろ姿は河上万斉のものだ。 個室内に響く歌姫の甲高い声。 高杉はつい先程万斉から奪い取ったヘッドホンを頭に被り、耳栓代わりにしている。 それでも個室内に響く大音量から逃れることは出来ず、 ヘッドホンを上から更に手で押さえながら、不機嫌な調子で万斉を呼ぶ。 それが聞こえる筈も無く、高杉は側にあった輪ゴムを手に取り、 万斉の後頭部を目がけて飛ばした。 ようやく万斉が振り向くと、高杉は音を消すようにと手の仕草で伝える。 万斉が手元にあった調節機器のうち1つのダイヤルを捻ると、 室内に静寂が訪れた。 「いかがした、晋助?」 万斉が手をキーボードから離しそう言うと、 高杉は頭からヘッドホンを外し首にかける。 そうして安堵したように息をつくと、言った。 「俺ァ何でこんな所に居る羽目になってるんだ?」 「拙者が呼んだ故」 万斉は無表情で答える。 「何故」 「気に入るかと思って」 淡々と答えるその男を、高杉は疑惑の念を篭めてマジマジと眺める。 どうやらその顔に虚言は無いようで、高杉は更に深くソファに沈みこんだ。 洋風に設えられたその部屋にはおよそ似つかわしくない 和風の着物に身を包み、寝そべる男の姿からは疲労感が漂っている。 祭好きとは言っても、祭は選ばねばならないらしい。 今回はどうやら外れだったということが、男の様子から見て取れた。 「お気に召さなかったか?」 「召すか」 一般の観客席では熱気と歓喜の声が飛び交い、 飛び散る汗が見知らぬ他人の服を濡らす。 背の低い者、背の高い者。 ほっそりとした者、太っている者。 外見にこそ差はあれど、纏う空気は気色悪い程似通っている。 幾つもの団体がそれぞれの方式に乗っ取って、 遥か遠く、豆粒大の歌姫に呼びかける。 「それは残念。拙者の作った曲を聞いてもらうにも いい機会だと思ったのだが」 万斉はそう言って立ち上がると、 数歩先の高杉の首からヘッドホンを器用に抜き取り、 先程の調節機器にコードを繋いで耳に装着した。 再び下のステージに目を落とし、何やら作業を始める。 脇には幾つもの小型TVが置いてあって、 主にステージ上を複数のアングルから映し出し、残りは観客席の様子を映す。 机の端に座った万斉は小まめにそれらを見、 時折片手に何か飲みながら、何やら忙しげに手を動かし続けている。 高杉はもう1度深い溜息を付くと、 柔らかすぎるクッションに頭を預ける。 真っ白な天井から落ちる無機質な灯りに晒されるのは、 とても居心地が良いとは言えない。 現代風にデザインされた無駄の無い空間。 白い壁。白い床。白い家具。白い光。銀色の食器。 何の変化も無い透明な空気。 無機質な匂い。無機質な空間。 どうにも居心地が悪い。 自分が好むのは隙間から差し込む日の光。月明り。 山吹色の夕日。蒼い畳。陶器の焼き色。 風の匂い。潮の匂い。 日によって変わる花の匂い。煙管の匂い。 ふとすると聞こえる鳥の声、虫の声。 自分の奏でる三味線の音色。 鮮やかで軟らかな、そんな空間。 この空間から脱したいと思いつつも、 今外に出れば、否応なしに騒音の渦に巻き込まれる。 其処から更に脱け出すまで持ち応える自信は無いし、 そんな事に頑張る気分にもなれない。 騒音よりはマシだと、高杉は静かに目を閉じる。 妙にリズム感のあるキーボードの音。 万斉が時々足を組みかえる、衣擦れの音。 そんな音達が唯一の救いのように、高杉の耳に入ってくる。 ふとヘッドホンを頭から外し振り返れば、 ソファで静かな寝息を立てる男が一人。 何か上にかける物は無いかと辺りを見回すが、それらしい物は見つけられない。 仕方なしに個室の入り口付近の椅子に 無造作に置かれた自身の上着を取ろうと立ち上がったとき、 調節機器からヘッドホンのコードが抜け、 再び室内は爆音のような観客席の叫びで満たされた。 「お通ちゃああああああああああんんんん!!!!!!」 瞬時に見開かれた高杉の刺すような視線が万斉を捉える。 無駄の無い動きで手を伸ばしダイヤルを捻るが、 方向を間違えてしまい、音は更に大きくなった。 「そこォ!!遅れるなァァァァァ!!!!!」 たまたまマイクの近くにいたのか、 マイクの位置がズレてしまったのかは定かで無いが 歌姫の応援団員の1人のものと思われる声が室内に木霊する。
「銀魂」で誕生日SS(※要注意)を頂きまし… 2012年03月31日
【お祝い】<二> ※要注意 2012年03月31日
【お祝い】<三> ※要注意 2012年03月31日
もっと見る