Super Bowl XLVIII 終了!
初めて寒冷地の屋外で行われた第48回Super Bowlは、接戦になるとの大方の予想に反し、海鷹軍団(Seattle Seahawks)が43-8で騎馬軍団(Denver Broncos)を下した。ビッグゲームでは、実力が拮抗していても、モメンタムで一方的な展開となるのは珍しいことでは無い。取り敢えず勝敗予想と、海鷹軍団のWR・Percy Harvinの活躍(活躍の内容は予想とは違ったがw)は当たったので良しとする。試合展開は、騎馬軍団が最初の攻撃1プレイ目で、QB・Peyton Manningがケイデンス中にいつもの様にスクリメージラインに近づいたが、そこでスナップされてしまい、ボールはエンドゾーンに転がり、RB・Knowshon MorenoがリカバーしてTDこそ免れたものの、セイフティで2点を献上。開始12秒での得点は、最初のキックオフがリターンTDとなったのを抜いて、Super Bowl史上最速での得点となった。続く海鷹軍団の攻撃に対し、騎馬軍団のDC・Jack Del Rioは、定石通り、まずはRB・Marshawn Lynchを止めるべくボックスに多くの選手を配置したが、それを見透かした様に、海鷹軍団はWR・Percy Harvinのジェット・スイープで30ydsのロングゲイン。これでモメンタムは一気に海鷹軍団へと傾いた。その後もRB・Marshawn Lynchが警戒される中、QB・Russell Wilsonが8人のレシーバーにパスを散らし、得点を重ね前半だけで22-0のリードを築いた。そして迎えた後半、騎馬軍団のキックオフをPercy Harvinが87ydsのリターンTDとする。騎馬軍団から見て右寄りに飛んだキックはやや短く、Percy Harvinがワンバウンドしたボールを捕った時には、カバーの選手がすぐ近くまで迫っていたが、中央の選手がボールの飛んだ右サイドに寄ってしまい、中央に大きなレーンができてしまった。この時点でロングリターンになるのは明らかだったが、Percy Harvinが切れのあるカットバックでタックルを躱し、そのままTDとなった。騎馬軍団はQB・Peyton ManningがSuper Bowl新記録となる、パス34回成功、280ydsを記録するも2INTで、3Qに8点を返すに留まった。これだけのパスを通しながらも得点できなかったのは、海鷹軍団の守備陣が持ち味を存分に発揮したためである。とにかくタイトなカバーで、ラン・アフター・キャッチを許さなかった。レシーバーはキャッチした瞬間にハードヒットを喰らい続けた。結果として1stダウンに数yds足りずに、13回の3rdダウン・コンバージョン、3回の4thダウン・コンバージョンを強いたのである。結果として大差が付いたが、海鷹軍団の守備は、観ていて面白かった。騎馬軍団ファンには気の毒ではあるが。これで今シーズンは全て終了。2014年シーズンに向けて、まずはドラフト前のNFL Combineが2月19日から25日まで行われる。そして3月11日にはフリーエージェント市場が解禁となる。5月8日から10日までが新人ドラフト。既に各チームは調査に余念がない。我が海豚軍団からFAとなるのは以下の選手。Marlon Moore, WRDustin Keller, TETyson Clabo, OLBryant McKinnie, OLRichie Incognito, OLJohn Jerry, OLPaul Soliai, DTRandy Starks, DTAustin Spitler, LBNolan Carroll, CBBrent Grimes, CBChris Owens, CBChris Clemons, S Danny Watkins, OL (RFA)この内、Richie Incognitoとは再契約しない事が決まっている。(ハラスメント事件の当事者)John Jerry、Paul Soliai、Randy Starks、Brent Grimesの4人は是非とも引き留めたい選手である。Bryant McKinnie、Chris Clemonsもできれば残したい。2014年シーズンが今から楽しみである。