カテゴリ:学習理論
「思考の臨界期(+)プラス」
■宿題は、昔も今も宿題の内容そのものは殆ど同じである。 目標が同じであり手法も変わっていないからである。 読めるように、書けるように、計算できるように・・・。 しかし、今は工夫するという思考回路作成をする機会が極端に少なくなり、 更に同じ事の反復を強制されているので自分で 工夫し考える(視覚イメージを操作する)チャンスが無くなっている。 ●勉強:音読・計算・暗記(考えない練習)↓◆変更◆↓どんぐり方式 ●遊び:感覚麻痺・感覚異常(不自然なバイオフィードバック&マッチング)↓◆変更◆ ↓自然なバイオフィードバック&マッチング:家庭のルールで異常感覚を作って しまう遊びを制限する。 ●習い事:自分の工夫を評価されないモノは×:体験の勘違い ↓体験とは何かをすることではなく、感じること味わうこと。 ●では、今と昔との違いは何か? 昔は、遊びも含めた日常生活の中で工夫するという思考回路作製をする機会がたくさん あった。 ところが、今は、日常生活の中で工夫するという自然に思考回路が作られる機会そのも のが少なくなった。 こうなると、今までは、殆ど思考回路作成に悪影響の無かった宿題等(勉強)が、 これまでにない悪影響を与えることになってくる。 もちろん、単純回路の反復使用や高速使用では、一つの思考回路さえも増加させること は出来ない。 つまり、今は、日常生活&遊び&勉強のどの場面でも、自然に思考モデル(思考回路) を増加させることはできないという三重苦の中に子供達はいるのです。 さらには、知育という全く役に立たないどころか、思考の原形となる原形イメージの獲得の 邪魔になる知的系統的学習が低年齢化していることで、 誰もが持って生まれた才能を壊滅的に破壊する学習が進んでいる。 このような早期教育も含めると、子供達は人類始まって以来の四重苦(八方塞がり)の中で、 文字通り思考力養成から遠ざけられている。 これでは、「考える力」は育たない。もちろん「生きる力」も育たない。 ◆改革方法◆ 1オリジナルのもので工夫できる遊び時間を確保する為に、宿題の消化方法を一変する。 モチロン、成果はキチンと出しながら。 2工夫できない「遊び」の制限をする。 3思考回路そのものを作ることが出来る手法で学習する ■時代の流れの中にある日常生活と遊びを、一瞬で変えることは出来ない相談だが 日本のように教育制度が全国隅々にまで、行き渡っている所では、 教育だけは一瞬で変えることが出来る。 教育史はじまって以来の、始めての思考回路作成教育を実施する必要がある。 ●基本の勘違い...やってはいけない方法(思考回路作成の邪魔をする方法)で 「読み・書き・計算」の練習をしてはいけない(している時間はない)。 思考力養成の妨げになる練習をしている時間は、同時に、思考力養成期間という 貴重な限定された時間を食い潰していることになる。 ◆どんぐり倶楽部のコンテンツの一部:全て公開してあります◆ ・5分で読解力(理解力)養成が出来る絵コンテ読解 ・1学年の漢字の意味全てを5分で分からせることが出来る漢字読本 ※漢字読本を作る授業だと、それだけで「表現力・構成力・語感」も育てられる。 ・1度も書かずに10秒で漢字を書けるようになる「イメージフィックス法:image-fix」 ※「イメージフィックス法:image-fix」は全教科に応用できる ・5分で無限暗算が出来るようになる「デンタくん」と「横筆算」 ・100%思考力養成できる「どんぐり倶楽部」の「良質の算数文章問題」 ●データと回路、知識と思考を混同していると勘違い学習を加速させる。 ●手順や解法も自力で編み出したモノではなくコピーして暗記したものだと、 それは、データの一つに過ぎないので、どんなに大量に入力しても 自在に使える回路としては定着しない。 ※自在に使えるように定着させるポイントは納得感という感情を伴って 「ゆっくり・ジックリ・丁寧に」味わうこと。 ●文字や記号と同様に、言葉とは便利便利ではあるが、単なる情報伝達の手段に過ぎない。 言葉そのもので考えているわけでもなければ、言葉そのものを伝えるために使っているわけ でもない。 言葉そのもので、何かを処理している(考えている)ワケではないのである。 だから、宇宙語で何かを言われても、聞き取れる場合でさえも、理解(という視覚イメージ の再現)はできない。 だから、100ケ国語を話せるようになっても当然の事ながら、頭は良くはならないし、 言葉(日常的に触れることが出来る言葉)を覚える(実感を伴って定着する)時間に 大事なことが.出来なかった(深く味わうことが出来なかった)公算が大きい。 ※「味わう」という感覚は再度の情報処理を施して定着させているということの現れである。 逆に、一言も話すことが出来なくても、書けなくても思考力養成は可能である。 ただし、言葉や文字は記録することができ、視覚イメージ(あるいは視覚イメージから感情) 再現のトリガーになるので便利ではある。←文字文化の発達の原因 ※手段----言葉----情報----五感(殆どが視覚イメージであり、操作は視覚イメージだけが可能) ●単純作業(単純回路を使用すること)の反復と高速化は複雑回路(思考)の成長の邪魔をす る。だから、同時に並行してバランス良く~なんてのは危険なのです。 ●子供のテンポを無視した教え込みは、吸収力を低下させ、コピーしかできなくしてしまう。 ●ジ~っと絵図を見て、待っていれば、必ず頭(視覚処理機能)は動き出す。 ところが、頭が動き出すまで、待っていられない(自分で自分の思考回路作成を止めてしま う)子が異常に多い。 ↓速さを求められコピーしか出来なくなっているから、自分の力を味わったことがない。 ↓答えを聞く、解法を聞く、ヒントを待つ。本人が自力ですることは問題の分類だけ。 これでは、永久に解法をコピーし続けるパターン学習しかできない。 ●言葉にする練習や読む練習や書く練習よりも、格段に重要なのが感じる練習(経験)である。 意識して感じることが非常に大事。コレだけでもOK。 ↓視覚イメージの再現準備(感情を伴って)という準備学習となるように味わうことが大事。 ↓全ての学習の驚異的なバックボーンとなる原形イメージを作れるのは幼児期と児童期の前半(最長で9歳まで)である。この時期に知的系統的学習という感情を殺す作業などしてはいけ ない。 ※「注意しながらやっています」という人もいるが、構造的に不可能である。 ●テストの演習はなるべく短い期間に限定する。 手順とスピードの養成は、どちらも考えない練習なのだから、せざるを得ない場合でも、 期間を限定して(最長6ケ月で)すべきである。 テストの演習は思考モデル(思考回路)の増加にはマイナスであり、既に持っている回路を 反復するだけなので回路増加が可能な時期にはさせない方がいい。 ●言葉を使わない世界(場合)の方が格段に処理(思考:視覚イメージ操作)は速い。 ↓スポーツも将棋も言葉は使わない。 例:道順の説明を言葉だけでする場合VS地図だけでする場合↓一目瞭然の理由 ●全ての学習を思考力養成となる視覚イメージの再現と操作(できれば、その視覚イメージか ら感情再現まで)をプラットホーム(媒介)として、有効利用することでのみ、今までは、 自然に、遊びと日常生活の中で作られてきた思考モデル(思考回路)を意図的に養成するこ とができる。 こうすれば、環境が悪化しても学校と家庭で思考力養成が可能となる。 そして、その理論・手法・実践例は全て「どんぐり倶楽部」で公開してある。 ●思考力養成(視覚イメージの操作)の前倒しは出来ない。 脳の熟成部位の変遷は決まっており、年齢と共に低次機能を受け持つ部位から、高次機能を 受け持つ部位へと変遷してゆくからだ。 つまり、抽象思考(視覚イメージの操作)を要する高次機能を活用するには適齢期を待たな ければ意味がないということである。↑レディネスが重要な理由 そして、その適齢期は9歳である。 従って、少なくとも、9歳以前で知的系統的学習をすることは、抽象思考を無理なく無駄な く効果的にするための準備期間(具象思考を感情と共に積み重ねる)という貴重な時間を使 って悪影響を与えていることになる。 「どんぐり倶楽部」の「良質の算数文章問題」は小3まで(9才以前)は、主に視覚イメージ 再現だけで解ける問題構成となっている。そして、小4(9歳以後)は、主に視覚イメージ の再現後に操作をしなくては解けない問題構成となっている。 更に、全問を通して、忘れてはならない感情再現がし易いように楽しい物語性を備えている。 これらの構成は、人間の最終進化形態である人間らしい判断力を含む思考力養成を無理なく 無駄なく効果的に実践できるように考えられている。 ●唯一「感じること・味わうこと」で、豊かな原形イメージの蓄積が自然に行われる。 そして、この豊かな原形イメージが、深い理解力、人間らしい判断力、豊かな表現力の素と なる。また、高度な思考も複雑な視覚イメージの再現と操作で処理されているので、豊かな オリジナルの視覚イメージの蓄積が重要となる。 何の感情(感覚)も再現できないデータでは、どんなに大量に持っていても思考力養成には 役に立たない。↑知識の大量暗記は12歳以前では害になるだけである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月23日 13時54分25秒
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