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テーマ:時代小説がダイスキ(480)
カテゴリ:読んだ本(時代)
中国で生まれた陰陽五行の秘術が日本に入って仏教から離れた陰陽道となり,安倍晴明という大陰陽師が生まれるまでの隠された伝承を集めた(という)話が
荒俣宏の「夢々- 陰陽師鬼談-」である。夢枕獏版(cascadeさん,AISHANGHAIさん,ayafkさんたちがコメントしていらっしゃいます)とはかなり違った味の安倍晴明を楽しむことができる。 前書きを除き,全12話。以下は各話の独断的まとめ。 1 夜叉と呼ばれる韓国(からくに)の鬼神を日本に招来したのは聖徳太子であり,彼の子孫25人が蘇我に殺されたのは,自分が天寿国に行くのと引き換えにした太子の意志からだった。 2 吉備真備は唐から牛頭天王の信仰と阿倍仲麻呂に託された陰陽の秘書をやまとに持ち帰った。 阿部仲麻呂の子は満月丸と名づけられ,母である竜王の娘によってやまとに届けられた。 3 勢多の竜神の頼みでマゴラガ(百足)を倒した藤原秀郷は,俵藤太と呼ばれ,平将門を討った。 4 阿部満月丸の子孫である童子丸が住吉の江で亀に姿を変えた竜宮の姫を助け,息長姫として妻に迎えた。 5 安倍晴明と名前を変えた童子丸は京に上り,吉備真備の子孫で陰陽寮の博士である賀茂保憲から陰陽の秘書を返してもらう。 陰陽寮の博士の座をかけた方術競べでは,式神を使って芦屋道満破る(だましうち)。 6 夜叉の子孫で徳の低いキンナラという鬼が,人になりたいと思うがあと一歩でなりそこなう話。左大臣源高明に頼まれた安倍晴明が最初に封じ込めた。 7 夫に捨てられ乾闥婆(けんだつば)となった鬼が安倍晴明の守る夫の命をまさに吸い殺そうとするとき,その夫が腐っていく天女に魅こまれたのだとわかる。 8 安倍晴明が奥方の頼みで式神を戻橋に封じ込める。 源頼光の四天王の1人渡辺綱が茨木と名のり,自分の母だという鬼女の腕を切り取る。 9 安倍晴明のすすめにより斎(ものいみ)をしていた渡辺綱のもとに茨木が現れるが,綱は切らずに腕を取り返される。 10 源頼光は,父の命で丑御前と呼ばれる兄(実の父は牛頭大王)を安倍晴明の助けを受けて討とうとするが,橋姫(晴明に封じられた式神の1人)の裏切りでとり逃がす。 11 丑御前は東国に落ち,平将門を護り神として反乱をおこす。橋姫をてなづけようとした安倍晴明は芦屋宗源のはかりごとにかかり,橋姫を抱き,妻の息長姫は荒くれ行者に抱かれる。 12 舞台は関東。丑御前には茨木童子も味方につき,将門の怨霊たちも立ち上がる。 負けて退いた源頼光の軍は,4天王の1人坂田金時が招いた安倍晴明のすすめで,吉備真備が招来した牛頭天王用の護符をつけて戦う。 茨木は渡辺綱が倒し,丑御前は隅田川の水中に没する。 著者の荒俣宏はテレビなどの露出度も高いのですが,興味ある方はファンサイト アラマタゲノム も覗いてみてください。 次の日記も読ませていただきました。 ながら日記(danke3さん) 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/13 10:14:21 PM
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