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テーマ:京極堂シリーズ大好き!(44)
カテゴリ:京極夏彦
今回も,
京極夏彦の「百鬼夜行(陰)」と多田克己の「百鬼解読」の続きで,今回をもって「京極&多田シリーズ」はいちおう最終回。その1はこちら,その2はこちら,その3はこちらからごらんください。 襟立衣(えりたてごろも)石燕の画は豪華な屏風の前に僧の衣裳がかかれている。「解読」によると,天狗が化けたもので,目やヒゲがあり高い襟が前面に折れて鼻についているというが,絵が不鮮明なのかこちらの目が悪いのかイマイチよくわからない。 「夜行」扉絵は衣の襞の間に目と鼻があり,人の顔のようにも見えるが,これまたよくわからない。 大正11年秋の深夜,円覚丹が豪華絢爛な祖父の衣裳と父の死体の前で教祖として悟るまでの話。新興小教団の教主の孫として育った彼は,その教団が世界のすべてと思って育つが,祖父の死とともに教団は崩壊。教主を継いだ父は落魄し,自身は教団を離れて真言僧となるが,祖父の高弟牧村から父の死に際に呼ばれた。 小さい頃から衣の背中の襟の下に目を見つけていた円は衣が笑うのを見て悟った。悟りとは,そんなもんだろう。 京極イラストは豪華な衣裳を着けたカラス(天狗)。カラスの後頭部に襟が見えているのは,後ろ前に着ているということか? ⇒07/03/04の日記(「鉄鼠の檻」のサイドストーリーとして) 毛倡妓(けじょろう)石燕の画は暖簾の横に立つ,長い髪で顔を隠した女。脱ぎ散らした履き物があるが,幽霊には足がないので不用品。ということは,かかれているのは成りたての幽霊か? 右にある小道具はぞうり以外正体不明。誰か教えて!!「解読」によると,化けるを化粧するとかけ,多毛の女郎を表した石燕のイタズラとある。 「夜行」扉絵は前髪が顔を覆って入るが,目,鼻,口ともはっきり見える女性。どちらかというとこっちのほうが怖いかも。 昭和28年8月,木下圀春刑事が桑原豊子(18)の死体を見つけるまでの話。青線の取り締まりに狩り出された木下は,長い黒髪の豊子を補導しかけて取り逃がす。谷中の板金工宅の一家無理心中の現場で,死んだ竹姉としばらくの間遊んでいた幼い頃の記憶から,木下は迷いなく押入れを開け,手を伸ばして死体の長い髪の毛をつかんだ。 話そのものは一直線で怖い要素はなさそうだが,豊子がなぜ押入れで死んだのかを考えると,木下を待っていたとしか思えずやはり怖く感じるのは考えすぎか? 京極イラストの毛倡妓は顔も手足も完全に隠れていて,怖くも逆にかわいらしくもないが,やたらと髪が長い。 ⇒妖怪尽くしの「毛倡妓」(イラスト) ⇒06/09/01の日記(「魍魎の匣」のサイドストーリーとして) 川赤子(かわあかご)石燕の画は河原の草むらの中に川赤子がいて,そばには筏がつないである。「解読」によると,川赤子とは河童のこととあり,大口を開けて泣いている姿に見えるようだが,絵が小さすぎて爺さんにしか見えない。 「夜行」扉絵には胎児がかかれているが,人間の子どもか,違うもの胎児かは不明。 昭和27年梅雨も明けようかと云う日,関口巽が京極堂への坂の下に立つまでの話である。仔犬を飼う飼わないでの細君とのやりとりに落ち込んでしまう話だが,おなじみの関口だし,中禅寺敦子や鳥口守彦が出てくるしで,怖さより,懐かしさと安心感が先立ってしまうのはいたしかたない。 関口の扱い方や烏口の呼び入れ方を含め,彼を「タツさん」とよぶ奥さんのおかげで妖怪退散ということにしておこう。 京極イラストでは丸々太った男の子が頭に蓮の葉をのせ,舌を突き出して泳いでいるが,やたらとぽっちゃりしているところが不気味である。 ⇒妖怪尽くしの「川童子」(イラスト) ⇒06/08/29の日記(「姑獲鳥の夏」のサイドストーリーとして) 時代,場所,登場人物などをフリーページの京極夏彦メモ(百鬼夜行-陰)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。 京極グッズの紹介はその3をごらんください。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/04/01 03:09:56 PM
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