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テーマ:ミステリはお好き?(1424)
カテゴリ:高田崇史
「QEDシリーズ」の2作目,
高田崇史の「QED六歌仙の暗号」を読んだ。外嶋一郎,棚旗奈々,桑原崇,小松崎良平共通の母校である明邦大学では,数年前から,「七福神に関する論文」は禁止されていた。 奈々の後輩の斎藤貴子は「禁止令」のきっかけが自分の兄の事故死にあったにもかかわらず,卒論のテーマとして「七福神」を選び,崇(と奈々)に京都の七福神巡りの案内を頼む。 小松崎も合流した京都では,七福神の謎,さらには六歌仙の謎が解き明かされ,明邦大学を中心とした殺人事件にも幕が引かれることになる。 今回も,七福神と六歌仙の謎解きには,ただただ「そうですか」と感心するばかり。←否定的意味ではなく,おもしろかった。 佐木教授殺しは,密室から,星田助手殺しは,殺されたときの状態から,それ以外にはいないと思った人物が犯人であったが,事件を起こし,家族全員の死という大団円にいたるまでの流れは,「そんなことで!?」という突っ込みができそうであるにもかかわらず,とても自然だった。 上記に関して,未来の予定~ラビ的(みっつ君さん)の日記に「現在の事件でのダイイングメッセージ」と「そんな理由で殺人するの?」という2点が疑問として書かれていました。 ミステリファンの中にこのように感じる方が多いだろうなと思っていた(ということは自分自身もある程度そう感じたということでもある)のだが,今回は,この2点についてOKではないかと思った。その理由をちょっと。 ダイイングメッセージは,「七」ではないことだけをねらったのだろう。自分としては,書き順が違うにせよ「女」の途中だと思っていたが,それでは犯人を指さないので,崇の口から推理が語られたときにけっこう感動してしまった。 「そんな理由で殺人するの?」に関しては,同様の記事がけっこう多いのだが,今回は作者が奈々の口を通して「家とは何だ?」と何回も疑問を出している。要するに,作者自身も「そんな理由で殺人するの?」といっていたという点で,動機の不自然さそのものを作品の中に取り込んでしまった,それゆえにOKという気がしたのだ。 高田崇史の他作品はについての日記は,フリーページ 読了本(日本) (高田崇史)からごらんください。 公式ホームページ:club TAKATAKAT~高田崇史 公認ファンサイト ~ 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 みみままの読書部屋(たあちゃん2さん) フォッカーといえば・・・・(ベローソフさん) いろんなことを忘れないために(dai583さん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/15 09:02:35 PM
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