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テーマ:ミステリはお好き?(1430)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
「便利屋」シリーズ2作目,
東直己の「バーにかかってきた電話」(1993)を読んだ。前作の日記で,「俺」の収入源は1晩で10~20万稼ぐカードと書いたが,これで月収300万,その他にも仲間と大麻を育てて「円山ダイナマイト」というブランド名のついたマリファナを捌くという「健康的な農民ライフ」をする一面もあるらしい。 朝食はトーストとベーコン・エッグスとスーパー・ニッカのストレートのダブル(トーストがホットドッグや和風スパゲッティになることはあっても,スーパー・ニッカは変わらない)から始まり,日中も機会あるごとに飲み,夜は必ず飲むという,文字通り超健康的な生活を送っている。 なんとも,魅力的なキャラクターだ。 こんな「俺」もいいけれど,このシリーズではその他の登場人物もよい。 前作の事件(今回(春のはじめ)から見て1昨年暮れ)の翌春には大学院の博士課程を修了することになっていた高田は,オーバードクターとしてまだ大学院生。カローラ1300を乗り回して,寮からも追い出されずにいる(国立大の寮って,こんな感じだったことを知人の体験として知っている,笑)。 この彼が強い! 「俺」もまあまあ強いが,強いというよりはどちらかというと乱暴で,やられることもままあるのに比べ,高田はただただ強い。味方につけたると心強い人物。 しかも,農学部で農業経済学,研究課題が「ヒトラーの農業政策」というのが笑えて笑えて(けっこう面白そうなテーマだと思える自分も怖い)…… 前作では「アイダ」で,最後はちょっとやばそうだった桐原組の相田も,今回は漢字を貰って登場。 サウナでの2人のやりとりはおもしろかったし,相田と高田が意気投合してしまうのもなんとなく雰囲気が出ていてよかった。桐原本人が登場しなかったのがちょっと不満かな(笑) 2人ともけっこうお気に入りなのだ。 客引き(ポーター)のアキラさん,タクシー・ドライバーの岡林,右翼の元大物見城老人も魅力的なキャラだねえ。 ところで,「コンドウキョウコ」という人物から「俺」に電話がくるところから物語が始まるのだが,電話は「俺」の部屋ではなく,「ケラー・オオハタ」というバーにかかってくる。 まあ,これがタイトルの由縁なのだが,ハードボイルドであるにかかわらず,あるいは,ハードボイルドであるからこそかもしれないが,結局は「愛の物語」だった。 前作もそうだったのだ。 このシリーズからは,形はちょっと捩れているかもしれないけれど「まっすぐな愛」を感じさせられる。 シリーズ前作「探偵はバーにいる」の日記は→こちらから, 次作「消えた少年」の日記は→こちらからどうぞ。 東直己の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (東直己)からごらんください。 記事関連のオススメ日記 りぶらりだいあり(りぶらりさん) 読書とジャンプ(むらきかずはさん) 19番の独り言(田中まさん) まったり感想日記(せりざわはなさん) 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/05/01 12:27:58 AM
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