ディー判事シリーズの後期作品である
ロバート・ファン・ヒューリックの「柳園の壷」
(The Willow Pattern,1965)
を読んだ。
676年に大理寺丞(中央裁判所長官)として首都に呼び戻された狄仁傑(ディーレンチエ)だが,疫病の流行により避難した朝廷から京師留守(けいしりゅうしゅ)に任じられて,首都を守り始めて1か月弱のできごと。
多くの人々が病気で死んでいく中,京の三旧家のうち2つの当主が「流行り歌」になぞらえて殺される。
不安定な政情の中での特に旧城地区の人々の不穏な動き,唐王朝以前からの旧家の特殊事情,壷に書かれた柳園図の謎などなど……
一気に読み進めてしまった(笑)
なお,女好きを1つの持ち味としていた副官(近衛大佐になっている)の馬栄(マーロン)が
旅芸人の双子の娘と結婚することになり,「南海の金鈴」(日記は
→こちらから)ではカントンに行かず,同僚の喬泰(チャオタイ)と陶侃(タオガン)から陰口をたたかれることになる。
洪亮(ホンリャン)は登場しない。
時代,場所,登場人物などをフリーページのディー判事メモに簡単にまとめてありますので,ごらんください。
ロバート・ファン・ヒューリックの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (ロバート・ファン・ヒューリック)からごらんください。
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