まあぼの交差点

その１の続きです。

という流れ（事件は解決！）なのだが，ドラマで「暗号」系統の謎をうまく処理するのは難しい。ヒントを与えようとすればアップを使うことでミエミエになってしまうし，かといって，ごまかそうとすればわけがわからなくなるし，考える時間を与えるために止めるわけにもいかないし（笑）
今回も的から「外れる」矢がやたら規則的に並んでいたのはすぐにわかったが，石碑の謎はムリ（笑）

それにしても，この程度の暗号と謎なら120年の間に誰かが必ず解いているはず（笑）
天体望遠鏡で覗いていたさそり座のアンタレスが120年前の日本で認知されていたかどうかは知らないが，「星座」に絡めてほしかったなぁ！！

秘密の箱もやたら新しそうだったし，仕掛けもちゃちだったし……（笑）

ということで，謎は無事解け，村に平和が戻り，大学生コンビは帰ることになるのだが，彼らを送る途中玲奈は祖父から盗んだ懐中時計を太一にプレゼント（これについては後述）。

帰りの車中で，栗本はバイト代が「蕎麦屋のばあちゃん」のピーナッツに化けたことに愕然！！
「べんばぁとん」でそばを食わなかった話から，あいかわらず「くま」と阿部から呼び続けられていることに対し，「俺の名前も覚えてくれよ」というのだが，「親友はニックネームで呼ぶもんだろ！　栗本」といわれて破顔。

これって，テレビドラマの「 マイ★ボス マイ★ヒーロー（最終話）」（日記は→こちらから）での，マッキーと順と同じパターンでびっくり。放映時期から考えてどちらが先（一応こっちが先）という問題ではない。まあ，よくあるパターンだしね。

「べんばぁとん」
蕎麦屋らしい。
のれんからすると「べんばぁとん（「ベン･バートン」は120年前にコカコーラを発明したカナダの薬剤師，日々のあぶく（ｋｉｙｕ25さん）に感謝！！）」という名前で，いたるところに「コークあり□（□の中の斜線で「ます」を表す）」という貼り紙がある。
どうやら，ここは秘密（？）のアジト（笑）らしく，風見家側がいるときは花山家に「入るな！」と知らす札がかかり，その逆もある（と思う）。
探偵５人組も，ことあるごとにここに集まる。

120年前すでにあり，現在はペン婆ちゃん（草村礼子）が主人。
蕎麦は注文しても出てこない（笑）
コカコーラの旧ビン（たぶん「コーク」という愛称が知られる以前のもの）を無条件に提供され，その度に，「スカッとしてくれ」「シュワッとしておくれ」「さわやかになあれ」などと囁かれる。

ペン婆ちゃんは「柿ピー」を分けてて食べる。というか，柿の種を集め，紙（薬包紙の大きめなもの）から喉に流し込む。
「分ける」部分は身に覚えはないが，流し込むのも含めて「身近」に覚えがすごくあって心の中で大笑いしてしまった。
その残りが，帰りの車中で「くま」に渡されたピーナッツ（決して落花生ではない！）というわけだ（笑）

太一と玲奈の先駈け
謎解きの途中で５人組は姉妹の祖父花山源次郎（泉谷しげる）と出会う。このとき，なんとなくピンときたんだけどね（というか，わざわざ彼らをキャスティングする理由がほかに思いつかなかった，笑）

子供の頃，太一は祖母の簪を盗んで玲奈にあげる　→　気づいた果梨が返しにいくが，「一度人の手に渡ったものは」と戻され，玲奈のもとにある。
大学１年コンビを送るとき，簪のお礼にと玲奈は太一に祖父の懐中時計を（盗んで，お見通し，笑）渡す。

簪は源次郎がわざわざ作って千都に贈ったもの，懐中時計は千都がお返しとして源次郎にあげたもの。
彼らこそ，53年前のそして今となっては，「じじばば版ロメオとジュリエット」だったんだ（笑）

著者の公式HP浮遊工作室 (ミステリィ制作部)（これは引用部分につながります）に

コカ・コーラ120周年の企画の一環として依頼され、書き下ろした作品です。最初からＴＶドラマ化が決まっていたので、映像になりやすい設定にしましたが、結果的には、原作とドラマはかなり異なったものになりました。特徴としては、非常に「さわやか」な物語になったと思います。

とあるように，最初から映像化を意識していたことが興味深く，原作は読むつもりでいる。


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