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テーマ:ミステリはお好き?(1425)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
伊坂幸太郎の「陽気なギャングが地球を回す」(2003)を読んだ。logistics(ロジスティックス)という英語がある。「兵站業務,物流管理」という意味だが,要するにあるオペレーション(作戦)の前面に出るのではなく,必要な武器や物資を前線に送り込む役割のことで,地味な割には勝敗あるいは作戦の成否にかなり大きな影響をもつ。 なぜこんな言葉を思い出したかというと,この作品の登場人物の一人である田中がかなり気にいってしまったからだ。 20代後半で,足が悪く,100キロ以上あり,スナック菓子ばかり食べて,部屋に閉じこもった生活をしている。 そんな彼は,主人公の4人組にとって「ドラえもん」のような存在。 偽装用のナンバープレート,合鍵はもとより,役に立たないと思われたフラッシュレスカメラやグルーシェニカー(外から鍵をかけると中から開けられない自動車)があとで意外なはたらきをする。 横道から入ってしまったが,今回の話はわかりやすくて楽しかったなぁ。「あまり頭を使わないで済む」「九十分くらいの映画」のようなものを書いてみたと「あとがき」にあったが,まさしくその通り。 こういう展開になるのだろうという予想が次々と当たっていくというのもなかなか気持ちがよいものだった(笑) 銀行強盗をする4人組の話。嘘を見抜く名人成瀬,おしゃべりの巨匠響野,スリの達人久遠,体内時計の持ち主雪子という4人だけでなく,響野の妻祥子や雪子の息子慎一のキャラクターもなかなかよい。 楽しく読めてすっきり感が残る楽しい本だったが,最後に疑問を1つだけ。 貸し金庫にあるお金はそのうち取りに行くことになるのだろうが,そのとき4千万だけいただくのだろうか? それとも「1億弱+4千万」をいただくのだろうか? いずれにせよ,それより先に別の銀行を襲うという彼らの発想が楽しい。 伊坂幸太郎の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (伊坂幸太郎)からごらんください。 楽天ブックス&DVD 記事関連のオススメ日記 未来の予定~ラビ的(みっつ君) 本格ミステリと旅の写真(☆かよさん) ヨカッタ探し(anna2号さん) 福内鬼外(月日が往く)(123maoさん) ミステリの部屋(samiadoさん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/10/08 12:25:49 AM
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