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テーマ:ミステリはお好き?(1425)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
横山秀夫の「半落ち」(2002)を読んだ。W県警本部教養課次席の梶警部(49)が病気の妻を殺したと自首。 捜査第一課強行犯指導官志木和正警視(48)は,本部長の命令により,現在取り組み中の事件から,梶警部の取り調べに回される。 動機も犯行手段も自供して「完落ち」と思われた事件に,空白の2日があることがわかり,「半落ち」だったからだ。 取り調べで,梶が事件後新宿の歌舞伎町に行っていたこと,一度は自殺しようと思ったものの,50歳までは生きようとしていることがわかるが,梶はその件について一切語ることなく,それが,裁判中も刑務所内でも続くことになる。 新幹線上りホームで梶が目撃されていたことが新聞に書かれるが,結局,刑務部主導の筋書き,「自殺未遂」「死に場所を求めて県内をうろつく」という梶の自白で「完落ち」,志木は取調官を解任される。 この2日間をめぐって,県警本部にガサ入れをしようとまでする検事,刑事部長を裏切ってまで「新宿行き」を記事にしてしまう記者,地方で浮上するチャンスをつかみたい弁護士,裁判で真実を明らかにしたい判事が次々と登場するが,梶の口が開かれることはなかった。 いやぁ,ここらへん,警察内部の駆け引き,警察と新聞,警察と検察,裁判所判事の意地などなどとてもおもしろかった。 しかし,しかしなのだ。それらがおもしろかったのは,定年を来春に控えたM刑務所の古賀刑務官が,絶対やらなかった「法律破り」の「共犯」となるまで。それ以降の展開になるほどと唸らされてしまい,前述の「とてもおもしろかった」が飛んでしまったほどだ(感動の中心は,明かされた内容ではなく,それまでのもどかしさをスパッと「落として」くれた点にあるのだが)。 刑務所での法律破りの「主犯」が誰か,その結果どうなるのかは無粋だから書きません(笑) 全くの偶然だが,数年前の作品を未来の予定~ラビ的(みっつ君)とほぼ同じ頃に読んだらしい(笑) こちらの日記は,本を読んで思ったことを垂れ流しているだけだが,みっつ君の記事には「このミス」でのランク,「半落ち」をきっかけに作者が直木賞と「訣別」したことなどが書かれているので,ぜひそちらにもお立ち寄りください。 横山秀夫の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (横山秀夫)からごらんください。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/09 12:27:11 AM
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