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テーマ:ミステリはお好き?(1425)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・海外)
レジナルド・ヒルの「異人館」(The Stranger House,2005)を読んだ。ダルジールもパスコーも出てこないが,十二分に楽しめた。 カンブリア州の小さな村イスルウェイト(病気の「イル」ではなく,聖人イルフとヴァイキング言葉スウェイト「森を切り拓いた土地」が組み合わされていると住民は言う)にオーストラリアから数学が得意な若い女性,スペインから神父になりそこねた若い男性が現れて,村じゅうを引っかきまわし,過去の秘密を暴き,「領主館」を灰燼にしてしまう(彼らがやったわけではないけれど)という話。 早川のポケミスで500ページ近くある作品のまとめとしてははしょりすぎの感もあるが,読む人は読むし,読まない人は読まないので,まあ……(笑) それにしても,と今回改めて感じたのは,レジナルド・ヒルって「イングランド中央嫌い」だなぁということ。 ダルジールやパスコーが活躍するのは北西部のヨークシャー。今回舞台になったカンブリアの湖水地帯にしても,場所的にはギリギリイングランドだし,村にヴァイキングの影響が濃く,作品全体を北欧神話「エッダ」で覆っているし…… 題材は,1960年代のオーストラリアへの児童移民とエリザベス1世時代のカトリック迫害で,「イングランド批判」の匂いが感じられる(それを単に「暗く」扱うのではないところが,この著者のよいところでもある)。 現在が過去に結びついて,過去はもちろん現在につながり,最後には登場人物の知らないままの結びつきまで明らかにされて……とてもおもしろかった。 「軽いミステリ」を得意とする方々より,ふだんあまりミステリを読まない○さん,△さんに読んでもらいたい作品である。 レジナルド・ヒルの作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (レジナルド・ヒル)からごらんください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 こちらもクリックをよろしく!! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/07/30 12:17:01 AM
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