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ダラムdeだらーん・・・ ~Relaxしすぎた in Durham~

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2006/07/06
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カテゴリ:熱闘広辞苑
「結果」という言葉を広辞苑で調べてみましょう。

けっ-か【結果】・・クワ
1.実(み)を結ぶこと。結んだ実。結実。
2.〔哲〕(effect)原因によって生み出されたもの。また、ある行為によって生じたもの。その生み出された状態。副詞的にも用いる。「実験の―」「よい―をもたらす」「話し合いの―解決する」←→原因
→因果関係

(岩波書店刊広辞苑第五版より抜粋)


ここまで来て、「因果関係」に「ん?」と反応した人の多くは法律をかじった人ではないでしょうか?
私はこの「因果関係」を見てすぐに

相当因果関係説

という言葉を思い出しましたよ。
それが何か、ということは置いておいて

相当因果関係説・・・懐かしい響き・・・むかーしむかし、刑法の授業で習いましたねえ。
刑法の授業に出たのはかれこれウン年前(注:一桁ではない)。
面白かったなあ・・・確かアレの成績はAだったんだよ。珍しく(笑)
民法やら商法といった民事系の法律が大の苦手な私にとっては、公法系と国際法系でAを稼ぐしかなかったんですね~。
あ、ちなみに経済法(=独禁法)はBでしたけども。悔しい。

では相当因果関係とは一体なんでしょうか?
ここでまた広辞苑のお世話になりましょう。

そうとう・いんがかんけい【相当因果関係】サウタウ・・グワクワン・・
法律で因果関係が問題となる場合に、相当と認められる範囲に限定された因果関係。
不法行為による損害賠償の範囲、犯罪行為の結果を問題とする刑事責任の範囲などに関して主張される。

(岩波書店刊広辞苑第五版より抜粋)


なんですって~・・・・・・・って「なんですって~」じゃないやろ>自分
これでも一応法学部出てるんですよ、全く・・・。

でね。この学説にも色々派閥(?)があってですね。

主観的相当因果関係説
客観的相当因果関係説
折衷的相当因果関係説

とかがあるんですよ~・・・・って何じゃこりゃってかんじですね。はい。
(呼び方は複数あるようですがここでは↑の通りとします)

たとえば。
AさんとBさんが仲良く遊んでいました。
Aさんは、つい最近Bさんに卵の白身をポストに入れられるといういたずらをされたため、ちょっと仕返しをしてやろうと思い、どうにかこうにかしてBさんを納屋に閉じ込めました。
が、実はBさん。閉所暗所恐怖症で、そういうところに5分も閉じ込められるとパニックに陥って心臓に発作を起こしてしまう体質だったのです。
果たしてBさん、納屋の中で暴れましたがAさんは「へっへっへ」と笑ってドアを開けず5分、6分と過ぎていき・・・。
Aさん、Bさんの声が聞こえなくなったため、「もういいかな」と思いドアを開けると・・・。
なんとBさんは納屋の床に倒れて死んでいました。

ということがあったとします。
よくありそうではないですけど、ありえない話ではないですよね。

で、ここでAさんがBさんを納屋に閉じ込めたこと(行為)がBさんの死(結果)と関係があるか、ということなんですけども。
因果関係があれば、結果がAさんに帰責するってことなんですね。はい。

主観説によると。
Bさんが閉所暗所恐怖症で閉じ込められたらぱにくって発作を起こしてしまう、なんてこと、他の人は知っていたとしてもAさん自身は知りませんでした。
というわけでBさんがパニック+発作持ちだということは無視されます。
で、納屋に人をいたずらでちょっと閉じ込めただけでその人が死ぬ、なんてことは通常は考えられないしAさんは予測できなかったので、Aさんの行為とBさんの死の間には「因果関係がない」とされます。

客観説によると。
Aさんが、Bさんが発作を起こしてしまうことを知っていたかどうかは問題ありません。
てゆーか、「知らなかった?だから何なの?」っていう。
Bさんがそういう発作持ちだということは事実であるわけですから、Bさんがパニック+発作持ちだということは判断材料に含まれます。
閉所暗所恐怖症でパニックと発作を引き起こす人を暗くて狭い納屋に閉じ込めたら↑のようなことが起こる、ということは当然予測の範囲内ですので、Aさんの行為とBさんの死の間には「因果関係がある」とされます。

折衷説によると。
一般人がBさんのパニック+発作を予見し得たか、というところから出発します。
普段は健康で何も問題がなさそうに見えたBさんのことを、一般人が「この人って閉所暗所恐怖症で納屋とかに閉じ込めたら死んじゃうんだよ」なんて知りえないでしょう。
そしてAさんも知らなかったわけです。
というわけでBさんのパニック+発作持ちという事実はここでは無視。
で、健康そうに見える人を納屋に閉じ込めたらその人が死んでしまう、ということは通常考えられないので、Aさんの行為とBさんの死の間には「因果関係がない」とされます。


ふー・・・。
え?なんだ結構覚えてるじゃないかって?

いやあ・・・それもそのはず、こんなサイトの力を借りてしまいましたからね。(wikipediaさん、参考にさせて頂きましたよ)
あっはっは。
ま、私の修士論文もこんなかんじで書いておりますよ・・・・。




ってええんかい、それで!


第9回:け「結果」


お断り:

1.私は確かに法学部を出ておりますが、刑法に関しては全くのド素人と同じです。というわけで↑の表記に間違い等多々あるかと思います。その辺りにつきましては、諸先生方の訂正コメント等頂きたく・・・・。「アホかー」とかいうコメントは結構ですよ。知ってますから。

2.閉所暗所恐怖症、パニック、心臓発作等の要素は勝手に私が何も調べずに考え付いたものであり、医学上間違いがあったり、ありえなかったり、もしくは言葉遣いに問題があったりすることがあるかと思いますが、その辺りは私が医学の「い」の字も知らない根っからのシロウトということでひとつ目を瞑って頂きたく・・・・もしくはコメント等を頂けると有り難いです。





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最終更新日  2006/07/07 03:58:13 PM
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