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テーマ:多発性嚢胞腎(4)
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私が17歳のとき、腎臓に嚢胞があると診断を受けていました。それは父親が急性腎不全で入院したときに、子どもにも遺伝している可能性があるという指摘を受けて検査して判りました。しかし、特に嚢胞が大きくなることもなく、また腎機能も低下することもなかったので、定期的な超音波画像(エコー)検査を受けていました。 きっかけは今年の始めでした。風邪をひいて内科の診察を受け血液検査をしたときに肝機能に異常を示したので、久しぶりに超音波画像検査を受けました。すると医師から「以前検査したときに比べて若干嚢胞の数が増えているようだ。」という指摘を受け、きちんと専門医に診てもらったほうがよいといわれました。しかし腎臓の専門医はそういないと思い込んでいたので諦め気分で、病院を検索していたところ、いつも通っている心療内科と同じ市内に腎臓内科があったのです。早速電話をかけ予約をして今日診察することになったのです。 まず、超音波画像検査をしてレントゲン検査、尿検査と単純な検査をしてから24時間の蓄尿検査をして腎臓が現在どれだけ機能しているのかを調べる検査をして、最後に血検査をしました。腎臓は現在正常に機能しているそうです。ただ今後嚢胞は確実に大きくなるため、定期的な検査が必要なようです。 その後、CTスキャン、MRI、MRI-CP(局部造影)といった精密検査を受け、多発性嚢胞腎という診断がでました。 しかし腎臓に嚢胞があったことは十数年も前から判っていたことで、治療法もなにもないということも知っていたので、驚きはしませんでした。ただ治療法がないことから難病に指定されているということは意外でした。 重要なことは予後です。食事や日常生活など・・・まずは高血圧にならないように、塩分を控え適度な運動とストレスを溜めないこと。腎機能をできるだけ温存することが唯一の治療法だそうです。幸い私には子どもがいませんし、このことを知って子どもをつくることは諦めていたので子どもに遺伝することはありません。 多発性嚢胞腎は日本で2~5万人いるだろうと推定されていて、そのうち半数の人は血液透析を受けているそうです。 私が行った腎臓内科の医師は、腎臓学会での発表や専門医の認定も受けており、これから先ずっとお世話になりそうです。その医師によると、嚢胞ができるメカニズムはもう解明されているそうで、あとは嚢胞が大きくならないようにする治療薬やさらに嚢胞を小さくする治療薬の開発に期待がかかっています。日本の先進医療に期待したいところです。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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