深夜のパトカー騒動3月に新人の私達4人がデビューすることになった。みんなとても熱心で、いつもの稽古以外にも練習しよう! ということになった。 ところが、みんな集まれるのは当然仕事の後。 練習場所も急ではなかなか見つからない。 太鼓の音は相当響くので、普通の建物では当然無理だ。 結局、荒川の橋の下でやることになった。 夜、橋の下は真っ暗だ。 明かりの無い場所に、車のライトを照らして太鼓が6個 この日は私達4人と、ベテラン1人とコーチの計6人 この日は強風が吹いていて、川原は更に寒い! 最初はくじけそう。10分も出来ないよ~と思っていた。 でも太鼓を打っていると直ぐに身体は熱くなった。 1時間経った頃、遠くの方にパトカーの明りが見え、その明りは 段々と私たちの方に近づいてきた。 2台のパトカーから4人の警官が降りてきた。 「ここだったのか~!随分探したよ。」ことのほか笑顔だ。 どうやら強風に乗って、橋のはるかかなたの大型マンションに 太鼓の音がかすかに響いていたらしく、110番した人がいるらしい。 みんな揃って打つと、何かの宗教団体の怪しい音に聞こえなくも無い。 それに時間も9時半を廻っている。 年配の人はそろそろ就寝体制に入る人もいるかもしれない。 でも、警官達は 「これは責められないよな~。あえて太鼓だから、と川原を選んだろうな。気を使って川原なんだよな。今日は特に寒いのに、頑張っているんだよな。」 と随分好意的だ。 その中の1人、2番手に若そうな警官だけが、 「でも時間も時間だから、そろそろ・・・」と言い出した。 が、他の警官がその言葉を消すかのように、 「まあ、できるだけ迷惑のかからないように頑張って下さいよ。 これは仕方ないよ。 そう、仕方ないよ!」と言ってくれた。 結局その後私達は、太鼓に毛布を巻き音を多少鈍く低くして 11時まで練習に励みました。 私は、速さになかなか付いて行けなくて、スランプに落ち込んだりしながら やっている。 でも、これだけ頑張っているんだ! 絶対に上手くなる!と自分を信じて頑張ろう。 あと1ヶ月半 頑張るぞ! ジャンル別一覧
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