カテゴリ:音楽
<出 演>
ハムレット..........サイモン・キーンリーサイド オフィーリア..........マルリース・ペテルセン ガートルード..........ジェニファー・ラーモア クローディアス..........ジェームズ・モリス レアティーズ..........トビー・スペンス ポローニアス..........マキシム・ミハイロフ Horatio.................Liam Bonner Marcellus...............Matthew Plenk Ghost...................David Pittsinger Gravedigger.............Richard Bernstein Gravedigger.............Mark Schowalter Player King.............Peter Richards Player Queen............Joshua Wynter Player Villain..........Christian Rozakis <指 揮>ルイ・ラングレ <合 唱> メトロポリタン歌劇場合唱団 <管弦楽> メトロポリタン歌劇場管弦楽団 <演 出> パトリス・コリエ / モーシュ・ライザー [収録:2010年3月27日 メトロポリタン歌劇場 ]('11/2/23 NHK BSハイビジョンで放送) 「生きるべきか死ぬべきか」という有名な台詞しか知らないけど第二幕まで終了。あらすじをチェックしてみたら 原作では、ハムレットが暗殺された父である前王の敵討ちを遂げた後に自分も死ぬのですが、オペラでは死のうとしたところに前王の亡霊が出てきて「息子よ、おまえが王になれ」と言うので、「愛する人は墓の中・・・そして私は王!」と宣言し、民衆が「ハムレット万歳、我らが王万歳」と讃えて終わるのです。 しかし、それではやはり原作に慣れ親しんでいる人には受け入れられない、ということで、2010年のメトでは死んでしまいました~! (最後の台詞が「私は王!」→「オフェリア、私も君と共に死ぬ!」に変わっています) だそうだ。続きはまた明日。 終幕が面白かった。 第五幕 墓場でふたりの墓掘り人夫が、死を避けることができる人間は一人もいないと語り合っている。 そこへアムレットが来る。 彼はオフェリが死んだことをまだ知らず、あのようなひどい仕打ちをしてしまったことと、 自分のせいで彼女が狂ってしまったことで自分を責めている(“Comme une pâle fleur”)。 妹オフェリの仇を討つべく、兄ラエルトが現れる。 いざ決闘というところにオフェリの葬列がやってくる。 そこで初めて彼女の死を知ったアムレットは取り乱し、棺の前にひざまずく。 そして、剣を抜いてクロード王に突進し、王を殺してから自害して果てる。 付け加えると、ラエルト(英語読みではレアティーズ)を(決闘というよりは揉み合いの感じだったが)殺してしまう(ように見えた)。返り血かそれとも自分も刺されてしまったのか不明のままの血まみれのハムレット、そこにオフィーリアの葬列がやって来て、先王の亡霊も出現。「その(亡霊の)眼差しに神のご意思が見える」と国王クローディスはおののき、亡霊が「息子よ、始めた仕事を完遂させるのだ」と羽交い締めにした国王をハムレットが刺殺して自分もオフィーリアの傍で死んでしまってエンディング(やっぱりレアフィーズによって深傷を負っていたんだ)。 ということで「神の裁きに先立って自分が復讐してはならない」というハムレットの懊悩は止揚されると納得したのであった。 ところで第四幕(オフィーリアの狂乱と自殺の場)。 舞台は余分なものがないシンプルなセット。最近のオペラには多いタイプでした。 特に違和感を感じるものはなかったのですが、一つ気になったのが、オフィーリアの狂乱の場でオフィーリアがお腹に巻いていたクッションのようなもの。 お腹の子供を表しているのか?と思いましたが、途中で無造作にポンとクッションを外してしまうので、余計に訳がわかりませんでした。 なんせ「ハムレット」についてよくわかってないもんで・・・(汗) このように突っ込みどころ満載のオペラ、演出ではあるが(とりあえず)分かったことにしよう。このオペラは神のご加護と裁きの制約下の人間の格闘の物語であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.04.02 04:08:09
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