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カテゴリ:日本映画
昭和29年のゴジラ襲来から49年の1999年。
2匹目のゴジラが日本に上陸する。 折りしも日本に接近する台風の中。 迎撃するは、対特殊生物自衛隊(通称・特生自衛隊)だ。 主戦力をメーサー殺獣光線に置く特生自衛隊だったが、台風による雨のためにその威力を充分に発揮できない。 そんな中“メーサー砲"オペレーターのひとり家城茜三尉は戦闘中、自らのミスで上官を死なせてしまう。 結局、ゴジラには一矢を報いることなく、多大な被害を受けたまま、特生自衛隊は敗退した。 後日、査問会が開かれ、家城茜は資料課への転属を言い渡される。 一方、政府は湯原教授ら各分野における最高頭脳を結集、49年前に“オキシジェン・デストロイヤー"によって殲滅したゴジラの骨をベースとした生体ロボット兵器“機龍"の開発に着手する。 それから4年後の2003年、遂に“機龍"が完成。 家城茜は、機龍隊へ配属される。 オペレーターとして抜擢されたのだ。 ところがその披露式典の最中、再びゴジラが上陸。 早速、機龍には出動命令が下る。 戦闘は圧倒的な火力の前に機龍有利に展開する。 いよいよゴジラへとどめという時になって、ゴジラの咆哮が思わぬ事態を引き起こす。 機龍の一切のコントロールが受けつけなくなってしまったのだ。 これは、ゴジラの咆哮がDNAコンピュータに使用されたゴジラのDNAに干渉した結果だっだ。 その間にゴジラは逃走。 機龍は暴走を始めてしまう。 あたかもゴジラが乗り移ったように… 何かとメカゴジラと主演の釈由美子に目が行ってしまいがちな本作だが、他へ目を向けると実に丁寧な仕事をしていることに気づく。 例えば劇中で「対モスラ戦でロリシカ共和国から供与を受けた原子熱線砲をベースに開発を進め、対ガイラ戦でメーサー砲として結実した」と語られるメーサー砲開発にまつわるくだり。 そう、この作品では少なくとも「モスラ」と「サンダ対ガイラ」はあったことになっているのだ。 すべてのシリーズがあったことになっている昭和ゴジラに対して、「ゴジラ」以外の作品はなかったことにされることが多い平成ゴジラ、とりわけ「ゴジラ2000」以降の新世紀ゴジラでは稀有な例かもしれない。 ある意味、ファンサービスの一種だろう。 だが、単なるファンサービスに終わらせずに、特生自衛隊の主武装メーサー砲開発をも併せて説明させてしまっている辺りにセンスを感じる。 物語後半、出動した機龍が空中投下され、満月をバックにして降下するシーンはシリーズ屈指の名場面だ。 これは鳥肌が立つくらい格好いい。 こんな部分もしっかり堪能して欲しい。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/09/27 01:16:38 PM
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