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2007/11/30
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カテゴリ:日本映画
本日昼近くに少しだけ時間ができたので、CSで放映していた「マタギ」を観た。
本来は「典子は、今」を放映するはずだったそうだが、権利元の都合で放送が中止となったのだ。
もっとも私にとっては好都合。
典子は、今」は岩波ホールでの上映会で観た記憶がある。
それよりは未見だった「マタギ」の方がありがたいのは言うまでもない。

集団で狩りをする男たち。
配置につくと大きな音を立てて、巧みに追い立てる。
その獲物は熊だ。
彼らはマタギだった。
見事に熊を仕留め、マタギの儀式に沿って解体していく。
マタギにとって熊は貴重なタンパク源であると同時に収入源なのだ。
この狩りに参加しながらも分け前を拒み、去っていくひとりの老マタギがいる。
関口平蔵だ。
彼の顔には、右のこめかみから顎にかけて傷跡が残されている。
数年前に3メートル以上もある巨大な熊と戦った時の傷跡だ。
以来、彼はその熊を追い続けている。
無論、他のマタギたちは、そんな巨大な熊がいる訳がないと信じない。
平蔵の言を信じているのは、孫の太郎だけだった。
そんなある時、平蔵が街へ毛皮を売りに行った。
太郎も同行する。
帰りに寄った飯屋で、平蔵は酔客にホラ吹き呼ばわりされる。
太郎は尊敬する祖父がそんな風に言われることに、密かに心を痛めるのだった。
ある日、平蔵の猟のパートナーである愛犬シロが5匹の仔を生んだ。
仔犬たちは牡犬の飼い主と山分けにされたが、1番小さい仔犬は太郎に引き取られた。
太郎は、その仔犬にチビと名前をつけて可愛がった。
それから1年もしないうちに平蔵の愛犬シロは、病を患って死んでしまう。
一方、平蔵もマタギ仲間が参加する地元猟友会の射撃大会で目も当てられない結果に終わる。
寄る年波か、目がかすんで狙いが定まらないのだ。
かつての名マタギも老いには勝てなかった。
平蔵は、頼りとする猟犬シロも失い、また自身の目もかすむとあっては、焦りを隠せなかった。
彼は、こっそりと射撃の訓練をするのだった。
そして、それを目の当たりにした太郎もチビにマタギ犬としての訓練を開始する。
やがてチビは熊皮に牙をむくようになった。
それを見た平蔵は、チビに本格的なマタギ犬の訓練をし始めるのだが…


熊の解体シーンなど本物の熊の死体を使っていて驚いた。
そういうものが苦手な人は、見ない方がいいかもしれない。
老マタギと孫の心の絆が目頭を熱くする作品。
淡々と地味なエピソードが積み重ねられることで、その絆の深さが浮き彫りとなる演出なので、そこまで読み取れない人には退屈かもしれない。






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Last updated  2007/11/30 10:54:46 PM
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