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今日はステーキのソースの話。
子供の頃は「テキ」とか「ビフテキ」と言っていたが、その頃は、ウスターソースをかけるのが当然と思っていた。 高校生の頃、リッチな姉夫婦に連れられて一見高級そうなレストランで「ヒレ(フィレ)ステーキ」を注文。ステーキは出てきたもののソースが見当たらない。 姉夫婦は、「その辛子をつけたら」と洋辛子の小瓶を指差す。しかたなく、辛子をつけてパクつく。高級な肉だからソースはいらないと言わんばかりに姉夫婦は黙々と食べている。確かに肉はおいしかったので満足。 最近では、それぞれの店で工夫したソースがつけられることが多い。 外国ではどうか。 パリにイポポタムス(カバの店)というステーキレストランのチエーンがある。日本で言えばフォルクスのような庶民的なステーキレストランである。 バスティーユの監獄で有名なバスティーユ広場の新しいオペラ座の近くにその店があった。 サーロインステーキを注文。250グラムほどの大きなステーキにフレンチポテトが山盛り。ソースはついていない。テーブルにも見当たらない。 仕方ない、塩味で食べる。日本の肉ほどジューシーでないがまあそこそこ満足して店を出る。 店を出た途端、まだ中学生だった娘が「隣の人たちソースかけていたわ」という。 「ナゼそれを早く言わない」 隣にGI(アメリカの兵隊さん)のカップルがいたのは覚えていた。娘の話では彼らのテーブルにはソースの瓶があり、それを使っていたらしい。 もっとも、別の機会の会食で出たステーキにもソースはついていなかったので、そのまま肉の味を楽しむのが普通なのかもしれない。 仕事で訪れたバルセロナでの遅い昼食にもステーキが出た。 中庭の大きなプラタナスの木の下で、緑豊かな梢からもれてくる明るい7月の太陽を受けながら、ワインと分厚いフィレステーキの昼食を楽しむ。 ソースはないのかと目で探すと、ステーキの横に、白いマッシュポテトを柔らかくしたようなものが添えられていた。みんなそれを肉につけて食べている。どうやらソースらしい。 味はポテトサラダのようなものであったが、肉とうまくマッチしていて満足。 さて、我が家のステーキソースを紹介しよう。 醤油と日本酒を混ぜただけのシンプルなもの。配合比は適当。辛過ぎず、薄すぎずといったところ。砂糖を少し入れてもよいが、入れない方が肉のうまみがよくわかるような気がする。 日本酒が肉のうまみを引き立てているのではないかと思う。 今後、外国のレストランでステーキを食べるときには、醤油と日本酒のソースの入った、金魚のような形をしたポリの容器をポケットに忍ばせておこうと本気で考えている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.02.11 11:05:46
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