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2004.10.30
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カテゴリ:サプリメント
コエンザイムQやDHA、その他いろいろなサプリメントについて血圧によいのではないかという広告や記事を目にすることがあります。

しかし、それを鵜呑みにして、サプリメントやトクホで血圧を下げようとすることは大変危険です。

もちろん、専門の医師と相談しながら、医師の了解の下にサプリメントを補助的に使うことについては問題はないと言えます。

問題は、職場の定期健診などで血圧がやや高めなどと指摘された人が、家庭血圧計を買ってきて、サプリメントを飲みながら血圧の値に一喜一憂するような場合です。よくあるパターンですが、大きく3つの問題があります。

1.家庭血圧計の値は病院等の外来での測定値よりも低く出やすい。
一般には家庭血圧は外来時の血圧よりも10mmHgぐらい低く出るともいわれています。

ちなみに日本高血圧学会のガイドラインでは、家庭血圧は
135/80mmHg以上をもって高血圧と診断し、125/80mmHg未満をもって家庭血圧の正常とし、125/75mmHg未満を確実な正常血圧と判定するとされています。

いずれにしても、医師とも相談せずに自己管理で血圧を正常と判断することには危険が伴います。

2.サプリメントには正確な用量反応性が実証されていない。

医薬品はまず薬理作用が特定され、それをどの程度飲めばどの程度の効果が現れるかを調べ、そのデータに基づいて確実に効果が得られる用量(投与量)が決められます。もし、確実に高血圧と診断されたなら、確実に効果の出そうな用量を決めて、確実に血圧を下げていくことが医療としては求められます。サプリメントではこのような確実性を求めることは難しいと考えられます。

3.高血圧の治療に広く適用されるほどの科学的根拠(エビデンス)はサプリメントにはまだない。

サプリメントで血圧が下がったという臨床報告があるとしても、それを高血圧の治療に広く適用するだけの精密かつ客観的なデータに基づく根拠(エビデンス)は今のところありません。このようなエビデンスのないサプリメントに自分の血圧をゆだねることができるでしょうか。

日本人の50歳以上の人口の半分は高血圧と言われている時代です。

高血圧は放置しておくと血管に負担を与え動脈硬化を進展させ、脳血管障害や心筋梗塞などの心血管系障害、腎障害などをもたらします。

特に親や兄弟に脳血管や心血管系の障害の罹病歴のある人がいる場合は、遺伝的な素因を持っている可能性が高く、それをサプリメントで克服することは困難と思われます。そのような人は生活習慣に十分な注意をして、それでも高血圧の恐れが出てきたときはいち早くお医者さんにかけつけて、確実な治療を受けることです。

サプリメントはあくまでも健康な人が健康を維持するために飲むもの、健康に自信のない人が飲む場合は、お医者さんと相談しながら補助的に飲むものと位置づけられるのではないでしょうか。

かく言う私も、60歳をすぎたころにかかりつけの開業医から高血圧を指摘され、家族歴を聞かれたので、父親は脳梗塞、母親は心筋梗塞であったと言ったところ、「そりゃすぐに降圧薬を飲んだ方が言いですよ」と言われたので、仕方なく作用の比較的弱いカルシウム拮抗剤を飲むことで同意し、1日一錠ずっと飲み続けています。

最初は、降圧薬をずっと飲み続けるのには抵抗があったのですが、夏場の気温の高いときは、血圧の値を見ながら、医師と相談して2か月ほど休薬することもできるので、それほど気にはならなくなりました。

それよりも、知らない間に高血圧の負荷により動脈硬化が進展することの方が気になるので、今後も毎日血圧を測定しながら、服薬を続けたいと考えています。

(2019年1月10日改訂)





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最終更新日  2019.01.10 07:13:41
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