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青い地球の事件簿

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2008.04.18
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カテゴリ:地球観測

ずいぶん、前回から間があいてしまったがその5である。

前回までに、「お風呂理論」というのは必ずしも正しくはないということを見てきた。しかし、その説明の仕方は別として、2050年までに二酸化炭素の排出量を半減するという目標は特に悪い目標ではない。

IPCC

上の表は、IPCC第4次報告書の統合報告書からとった。
(http://www.env.go.jp/earth/ipcc/4th_rep.html)

この表は、2050年までに2000年比でー50%くらいのペース(カテゴリーIまたはII)で二酸化炭素排出量を減らして行けば、温暖化による温度上昇は2度強程度に収まるのではないかと予想されていることを示している。

この表を作るのに用いられた研究のうち、日本の研究者による物を紹介しておこう。

「危険な温暖化を避けるための 2050 年削減量は?」(PDF)という資料にに以下のような削減シナリオが示されている。

2050.png

 最も二酸化炭素の排出量を減らすくシナリオが一番下の線である2050年までに半減という目標である。彼らの計算によればこのペースで二酸化炭素を減らしていけば温暖化による温度上昇は2度以下に止められるという試算をしている。

ここで注目してほしいのは2050年より後のことである。2050年までに半減して終わりではなくて、さらに削減が必要なのである。  前回、二酸化炭素の排出量を減らしていくと、自然の吸収量も減っていくことを述べた。それに応じて排出する量も減らしていかなければならないのである。

「炭素循環の話」で、述べたかったのは要するにこういうことである。「お風呂理論」の説明は確かにわかりやすい。しかし、この説明は二酸化炭素を半減すれば、それでおしまいという印象を与えやすい。自然の吸収量はずっと同じではなく、人間の排出量を削減していけばそれに応じて減っていってしまうので、さらなる削減が必要なことを認識する必要がある。

(注意:これとは別に、温暖化による二酸化炭素吸収へのフィードバックという話がある。例えばこれ。上の話はこのフィードバックを考えなくても二酸化炭素吸収量は減るという話である。したがって、フィードバックを考えればさらに厳しい削減目標を立てなければならない可能性がある。)

(おしまい) 

 

 

 参考

ここがしりたい温暖化(26)  肱岡研究員による解説

日本は最大85%の削減必要 (USFL.com news)

ワシントンポスト紙でビル・マッキベンが350ppmを力説(温暖化いろいろ) さらに厳しい目標についてふれられています。






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最終更新日  2008.04.18 17:43:34
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