あけましておめでとうゴザイマス。
年始から腱鞘炎が再発したので腕を休ませておりました。
さてさて。
題名の関してでございますが、もちろん復興と被災地支援に忙しい日本のことではありません。
アメリカのことです。
次の大統領選挙が迫るアメリカは、対イランの戦争に向けて、本格的な調整に入っております。選挙戦では過激な発言が相次ぎ、アルカイダとイランを同一視すらする者も多いのです。
イラクとアルカイダを同一視したときのように。
実際はサダム・フセインを冠していたイラクは、原理主義のアルカイダやタリバンとは逆で、リベラルなイスラム教国であり、フセインは女性の社会進出を支持していたほどだったのです。その上、フセインはアルカイダとは敵対。
イランを悪の国呼ばわりするこの流れ、これはイラク戦に向かうときと同じです。
正義を振りかざしたアメリカがイラクに何をしたのか?
イラクという国とそこに住む人々の生活を破壊し、自治も社会も失った国から石油を吸い上げました。
イラクの人々の血が染み込んだ石油で作り上げたのが、サブプライムのバブルです。それを、たった10年で喰らい尽くして、更なる分不相応な贅沢を求めた末、矛先が向いたのがイランなのですよ。
アメリカほど贅沢に慣れた国はないでしょう。中国にも似た傾向がありますが、大国とは結局贅沢さのみを是とするようになるものなのかも知れません。
今のアメリカは、好き勝手なものを食いたいだけ食い散らかし、極度の肥満を抱える病みきった国です。
わたくしは暴飲暴食を憎んでおりますが、それはアメリカ生活の影響です。
アメリカにいた際にはさほど意識しませんでしたが、日本に帰国したあと、日本人がいかに慎ましく食事をし、食べ物へ感謝するか目の当たりにし(アメリカはそもそも食べ物への感謝、という概念がありません)、よい意味でのリエントリーショック(カルチャーショックの逆バージョン)を受けました。肥満体のアメリカ人たちは、肥満は自分の傲慢な飽食主義が招いた結果であるにもかかわらず、絶対に反省はしません。食生活を省みません。極度の肥満体に成り果てた己自身は被害者だと自己憐憫します。
わたくしはそんな厚顔無恥肥満社会に失望したのです。
ちなみにここで言う肥満とは、歩行に支障を来たす110―120キロ超えのことです。アメリカの平均的デブです。
日本での肥満体は(80-90キロ台)、まだ自己管理が届く範囲であると思います。
話はそれましたが、先日の大統領選挙での恐怖の一幕をご紹介しましょう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120118-00000240-yom-int
「殺す」「殺せ」に大喝采…米共和党TV討論会
読売新聞 1月18日(水)10時14分配信
【ワシントン=中島健太郎】米大統領選で共和党候補指名を争う5氏によるテレビ討論会が16日、南部サウスカロライナ州で開かれた。
21日に予備選が行われる同州は保守的な共和党支持者が多いとされ、候補の多くが安全保障問題でタカ派の主張を繰り広げた。
アフガニスタンの旧支配勢力タリバンの最高指導者オマル師がパキスタンに潜伏していた場合の対応を問われ、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(64)は、「
タリバンは米国人を殺している。我々は世界中のどこにでも行き、彼らを殺す」と主張した。
ニュート・ギングリッチ元下院議長(68)は、サウスカロライナ州と縁が深い第7代のジャクソン大統領に触れ、「
13歳で独立戦争を戦った彼は、米国の敵について明快な考えを持っていた。『殺せ』ということだ」と言い切り、会場から大きな拍手がわいた。
一方、「小さな政府」の推進から在外米軍撤退を主張するロン・ポール下院議員(76)は「自分たちの国にしてほしくないことは他国にもすべきではない」と語り、ブーイングを浴びた。
殺せと叫び大喝采。
反戦を訴えブーイング。
これが現実。
これが「正義」を掲げる国。
正義?
アメリカの正義とはなんでしょうね。
自分より弱いものを叩き潰して、殺して、全てを奪い去ること?
イラク戦争には、全世界が反対しました。しかしアメリカは実行しました。
世界は無力でした。
世界最大の軍事力と経済力を持つ超大国に、誰も逆らえなかったんですよ。そのことを、アメリカは、アメリカの戦争推進派は覚えているでしょう。
だから、今回もごり押しで戦争を始めるつもりです。国内世論さえ支持させれば、国外世論などどうでも良いわけですから。
そしてアメリカの国内世論は、極めて単純に操作がしやすいのです。
ハリウッドを始めとする印象操作での世論コントロールは、アメリカが国を挙げて推進してきたことの一つです。昨今では韓国による国家威信政策としての捏造韓流ブームが有名ですが(国家の規模を反映するように、なんとも中途半端な結果しかないですが)、こういったメディア操作を、地球規模で成功させてきたのはアメリカです。
今回も、不安と恐怖を煽り、不況により溜まりまくった国内世論のはけ口を、戦争というアメリカ式一大ビジネスに向けて盛り上げていくのでしょう。
日本は、イランとの友好関係を手放すべきではありません。
アメリカとは同盟国なので敵対する理由はないですが、戦争や制裁に不参加であるという立場くらいは認めさせるべきです。イランとの友好関係は、大きな国益なのですから。
それに、イランはそう簡単には倒れないでしょう。イランはイラクとは違い、独裁国家ではないからです。原理主義の下の統治ですが、一部だけが暴利を貪るシステムではありません。
アラブ人国家ではなく、ペルシア人国家であることも理由の一つでしょうが(言語・民族系統が全く違います)、「アラブの春」にも揺るがないほど安定した国なのですよ。
第二次世界大戦以降ずっと正義を掲げていたアメリカですが、ほころびが見え始めたのがイラク戦争。世界中が嫌気をさすほど、強欲な暴力主義をひけらかした訳ですが、次はイラク戦争のようにはうまくは行かないとは思います。うまく行かないことを願います。
イランは核弾頭を、確実に保有してますしね。それが、欧州やアメリカ大陸まで届く大陸弾道ミサイルに搭載出来る核弾頭であるかどうかはワカリマセンが。
紀元前から大帝国を展開した、誇り高いペルシア人国家であるイラン。そのイランはイスラム教原理主義ですし、国家としての団結力は中東諸国一ですから、キリスト教国にやられるくらいなら、共倒れを選ぶかもしれません。
願わくば、諸外国との戦争など起こせなくなるほど、アメリカ国内が世論分断で混乱しますように。