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EasyJazz
EasyJazz ~ 理屈抜き。忙しい人のためのストレス解消Jazz日記。英国より。

cp11344の日記 [全294件]

2012.01.23楽天プロフィール Add to Google XML

Sarah Mitchell

ここのところ、というか年末年始に掛けて各地への出張が相次ぎ、中々落ち着いてジャズることが出来なかったため、アップも滞りがちで悲しい思いをしています。

この日記は、丁度一年前から僕が住んでいるUKにちなんでBritish Jazzのご紹介に限っているという縛りも滞る原因のひとつになっているとは思いますが、そこは初志貫徹、ここにいる間はこの路線を貫きたいと思います。

さて、今日はVocalです。

どうしても女性の登場が多くなってしまうのですが、UKのJazz界における女性の活躍ぶりは大変目覚しく、勢い女性の登場が多くなります。

「You Give Me Something」     Sarah Mitchell      Candid(UK)2009年

Sarah Mitchell (vo)
Jason Scott (p)
Adrian Knowles (b)
Tim Brickel (ds)
Jamie Taylor (g)
Simon Bedo (tp)
Simon Kaylor (ts)

1 My Favourite Things
2 Oh What a Beautiful Mornin'
3 You Give Me Something
4 What are you doing the rest of your life?
5 Shall We Dance?
6 I Love To Watch
7 Now's the Time
8 I Can Only Be Me
9 This Can't Be Love
10 New Kind of Me
11 They Had It All
12 Just One of Those Things

Yorkshire生まれの若いVocalistです。

ジャケットの風貌はとても健康的な女性に見えますが、Vocalスタイルも、その風貌とイメージが一致します。大変豊かな声量と、正確な音程、そして艶のある声質、さらにJazz Vocalistの枠をはみ出して、ノリ的にはソウルフルな「こぶし」も駆使しながらの熱演です。

構成の半分ぐらいがスタンダードですが、そのスタンダードも、例の「こぶし」が回るため、いわゆるJazz Vocal専門家のアプローチとは一線を画したオリジナリティがあります。

このようなアプローチは、伝統的Jazzファンから見ると敬遠されがちな部分もあるかもしれませんが、Eva Cassidyが好きな僕としては、抵抗感なく楽しめます。

大向こうをうならせるような名盤ではないかもしれませんが、じっくり聴くと彼女の一生懸命なひたむきさがある種の感動をもたらしてくれると思うのですが。




Last updated 2012.01.23 07:05:58
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2011.12.27

Laura Macdonald
[ JAZZ ]  

えっ?
という感じで前回の記事から2ヶ月以上が経過しており、早12月も押し詰まり28日となってしまいました。

昨年のこの時期、英国は何十年ぶりかの寒波に見舞われており、空港は一週間ほど麻痺、道路もほとんど使い物にならない状況が続いていましたが、幸い今年のクリスマスは比較的穏やかな気候でなによりでした。

さて、2ヶ月間、何をしていたかというと、British Jazzのはっとするような録音に出会えず、あるいはある程度入手していても聴く時間がないため、コメントできないという状況が続いていたのです。

ようやくクリスマス休暇に入り、聴く時間が持てたということで、今日は女性のアルト・ソプラノ奏者、Laura Macdonaldを取り上げて見ましょう。

「Laura Macdonald featuring Jeff 'Tain' Watts, James Genus, David Budway」
Spartacus (UK) 2001年


Laura Macdonald (as, ss)
Jeff Watts (ds)
James Genus (b)
Jeff 'Tain' Watts (ds)

01. The Hex
02.Always and Forever
03.slop
04.Have you met Miss Jones ?
05.Unknown Quantities
06.Poinciana
07.Last Confession
08.Can you hear me thinking ?

以前、スコットランドを代表するテナー、Tommy Smithをご紹介したことがあったと記憶していますが,Lauraは、一時期彼の奥さんでもあったそうで、そのためかTommy Smithの主宰するSpartacus Lebelからリリースされています。

内容は、ジャケットからは想像もできないほどの「リアルジャズ」で、ジャケットにつられて購入した人は少なからず失望するのではないかと思います。

僕の場合は、むしろCandy Dulfer 的スムース・ジャズよりもリアルの方を好みますので、これはポジティブサプライズなのです。

LauraのIdiomは、ポストコルトレーンのスタイル、そしてフレーズは似てはいませんが、アルトの方向性としては、Kenny Garrett的で、その実力のほどですが、今まで星の数ほどのアルトを聴いてきた僕の耳からは、取り立てて大声で言うほどのものではないと思いますが、ソプラノの扱いはとても好ましく、アルトよりもソプラノのほうが耳にはしっくりきます。

スタンダードのあしらいも非常に凝っていて、ストレートなスタンダードを好まれる方からは敬遠されてしまいそうですが、04の取り組みなどは非常に新鮮であり、成功していると言ってよいでしょう。

とはいうものの、非常にニッチなアルバムで、この人のリーダー作はこれ以外お目にかかっていないのですが、「ニッチ」という意味で、イギリス在住中の思い出のアルバムになりそうです。


Last updated 2011.12.28 03:56:10
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2011.10.22

Jason Rebello  (1)
[ JAZZ ]  

少々ご無沙汰いたしました。
各地への出張が立て込み、この記事のためにじっくり聴く時間がとれず、間が開いてしまいましたね。ごめんなさい。

そうこう言っているうちに、ここUKは、朝晩ともめっきり冷え込んできて、昨日の朝は摂氏3.5度でした。日本では既に真冬の気温でしょうか。

さて、今日はJazzファンのみならず、Sting や Jeff Beckのファンの方にもおなじみのピアニスト、Jason Rebelloの登場です。

非常に許容範囲の狭い僕的には、このピアニストへの挑戦については少々気後れがあったかも知れません。

ただ、以前にもご紹介したJulian Josefのアルバムでの競演や、テナーのTommy Smithとの競演などを少しだけ耳にしており、これは只者ではないぞ、との思いはありました。

「Next Time Round」 Jason Rebello Onion (US) 1999年

Orlando Le Fleming Bass
Jason Rebello Arranger, Piano
Mark Turner saxophone
Jeremy Stacey Drums, Producer
Jeff "Tain" Watts Drums

1. Whole In One
2. Kenny's Song
3. Justin Time
4. Nothing Special
5. Next Time Aound
6. Jerusalem
7. Oh Unique Halloween
8. I Hear A Rhapsody
9. Closeness
10. By George
11. It's Not Easy
12. Round Midnight

Jasonは、南部イングランドのSurryというところで1969年に生まれています。
21歳のときアルバムデビューを果たすのですが、(A Clearer View,1991年録音)このアルバムをProduceしたのがWayne Shorterで、少なからずShorter色の強い作品だったようです。しかし、このように20歳そこそこからアメリカのビッグネームと競演し、デビューアルバムもShorterのProduceなどという話を聞くと、British Jazzの範疇にとどまるような「玉」ではない、ということがこのような事実から浮かび上がってきます。

残念ながら、Jasonのジャズ以外の記録を聴いた事がまだないのでなんともいえない部分もありますが、100%アコースティックでPure Jazzに挑んだこの作品は非常に聴き応えがあります。すべてのトラックの完成度が非常に高く、また緩急も自在で12トラック一気に駆け抜けて行きます。

一曲一曲についてコメントしていたら大変長いものになってしまいますのでやめておきますが、総合的に言って、Chick CoreaのNow He Sings Now He Sobsのサウンドに近いものがある、一昔前の言葉で言えば、新主流派、あるいはPost Bopのアルバムとして非常に質の高いアルバムと聴きました。(僕的にはサックスなしでもよかったのに・・・)

この録音の後、10年以上彼名義のアルバムは出ていないようですが、Jeff Beckグループの一員としての活動が多忙のようで、ジャズピアニストとしてナイトクラブへの出演もあまりないようです。

ジャズファンとしては、ここら辺がちと寂しいかもしれません。


Last updated 2011.10.23 03:23:55
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2011.10.09

Alison Burns & Martin Taylor
[ JAZZ ]  

ここのところ、器楽JazzよりもVocalに手が伸びることが多く、またこの国は、素敵なVocalistが多いということもあって、この記事への登場もVocalが勢い多くなってしまいますね。

今日は、長いこと気になっていて入手できずにいたところ、先日無事手に入れたアルバムのお話です。早速じっくりと聴いてみましたが、すっかり気に入ってしまいました。

「1 AM」 Alison Burns & Martin Taylor P3 Music (UK) 2008年

Alison Burns, vocals
Martin Taylor, guitar

1 Again
2 Because of you
3 He's a tramp
4 Sophisticated lady
5 The Man that got away
6 Do you love me?
7 I haven't got anything better to do
8 Drop me a line
9 True
10 How long has this been going on?
11 If I keep my heart out of sight
12 If it's magic
13 No one ever tells you
14 I'm confessin'

ご記憶の方も多いと思いますが、70年代の昔、Pabloレーベルから、あのElla と Joe Passの「Take Love Easy」という名作Duoアルバムがありました。このアルバムは、そのフォーマットを参考に製作されたもので、事実、アルバムのコンセプトはよく似ているなあ、と思います。

が、Alison BurnsはEllaとは違ったタイプのVocalで、全編で、その甘く、そして暖かいストレートな歌声を聴かせてくれます。

年齢は不詳ですが、その風貌から察するに、それほど若手ということでもないようです。そして、このアルバムが彼女の二作目ということのようですから、想像するところ、ある意味「遅咲き」のVocalistといえなくもありませんが、今日ご紹介のアルバムを聴くに至り、これからリリースされてくるであろうアルバムも実に楽しみになりました。

ギターのMartin Taylorについては、もう言うことはありません。この、英国Jazzシリーズの第一回目(2010年12月24日)に登場した英国いや、今となっては世界を代表するJazz Guitaristですが、持ち前の超絶テクニックは封印し、あくまでもAlisonの暖かいVocalを引き立てる脇役に回っています。

この二人ともScotland人です。そのために息もぴったりで、バラッド系スローな曲が多い中、全14曲通して聴いても聞き手を飽きさせることがありません。(さらに加えて、Martin Taylorは、Alison Burnsの義理の父親だそうです・・)

少しアルコール変調しながら聴くと、感動が2倍になるかも知れません。

久しぶりに心の温まる素敵なアルバムに出会った気分です。




Last updated 2011.10.10 05:57:29
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2011.10.03

Hamphrey Littleton & Stacey Kent

今、JazzVocal界で、ナンバーワンといわれている一人にStacey Kentというすばらしい人が存在する事は多くのJazzファンの方々はご存知と思います。

このStacey Kentは、アメリカ人、確かシカゴの生まれだったと記憶しているのですが、アメリカからフランス語などを勉強するためにイギリスに渡り、オックスフォードにあるカレッジで勉強していたのですが、そのときのクラスメイト(?)に、イギリス人のJim Tomlinsonとばいう人がいて、この人は在学中からサックスの名手で、イギリスJazz界の登竜門とも言えるNational Youth Jazz Orchestraで、サックスセクションの一角を担当していたのでした。

ひょんなことから、アメリカ人のStacey Kentと恋仲になり、現在では世間がうらやむおしどり夫婦となっているわけです。

と言うわけで、Stacey Kentは、現在人気絶頂Vocalistとして世界をまたにかけて演奏旅行を行っているのですが、その活動の中心的拠点はLondonという事になっています。

英国のJazzレーベル、Candidのドル箱アーチストとして誉れ高いStacey Kentのアルバムには、必ず旦那さんであるJim Tomlinsonがクレジットされているのはご存知の方はよくご存知と思います。

さて、今日のアルバムは、そのStaceyがBig Nameになる前、英国のJazz紳士、Hamphrey Littletonのバンドに客演したちょっと珍しいアルバムです。

Hamphrey Littletonは、英国ジャズ界では大変な文化人として有名なトランペット奏者なのですが、そのスタイルは以前にも申し上げたとおり、僕の不得意科目であるモダン以前のスタイルなので、コメントしにくいという事情があるにせよ、このアルバムは僕にとってStacey Kentの若々しいVocalと、Zootばりのノリを聴かせてくれるJim Tomlinsonの参加でうれしいアルバムなのです。

「Between Friends」    Hamphrey Littleton and his Band with Stacey Kent & Jim Tomlinson Calligraph Records (UK) 2000年

Hamphrey Littleton Band Special Guest Stacey Kent and Jim Tomlinson

1. Now That We're Here, Let's Go!
2. Boston Glider
3. Everything But You
4. Cross a Busy Street
5. Blue Mist
6. You're Driving Me Crazy / Moten Swing
7. Hand-Me-Down Love
8. You're Lucky to Me
9. I'm Just a Lucky So-and-So
10. Unbooted Character
11. If I Could Be With You One Hour Tonight
12. Rain
13. Sugar
14. Get Ready to Fly
15. Creole Love Call

サウンド的には30年代のEllington Bandに近いものがあると感じますが、不得意科目なため、えらそうな事はいえません。
ただ、Staceyはやっぱりすばらしい。この人のテクニックは、モダン以前も以降も関係なく見事にトータルなサウンドに溶け込んでいます。

お恥ずかしながら、僕はStaceyの大ファンで、最新作を除いて、Jim Tomlinson名義のアルバムも含め、全て所有したりしています。


Last updated 2011.10.03 06:09:19
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2011.10.01

Holly Slater
[ JAZZ ]  

UKはすっかり秋めいてきて、朝晩は「涼しい」を通り越して「寒い」という表現が適切な気候になりつつあります。これから急速にあの暗い冬に突入していくことでしょう。

さて、今日は再び女性テナーの登場です。

「The Mood was There」    Holly Slater Ronnie Scott's Jazz House (UK) 1997年

Holly Slater (ts)
John Crichinson (p)
Leon Clayton (b)
Dave Barry (ds)

01.Firm Roots
02.Green Chimneys
03.I Remember You
04.The Mood Was There
05.And Then I Woke Up
06.It's You Or No One
07.This I Dig Of You

前回登場の女性テナー、Karen SharpのスタイルがAl Cohn的モダンと中間派の間的であったのに対し、このHolly Slaterは、その選曲からも想像できるとおり、バリバリのハードバップスタイルを売りにしており、Dexter GordonやHank Mobleyがアイドルだったのではないかなどと思わせます。

このアルバムは、LondonのRonnie Scott'sにおけるライブ記録で、若干サックスのチューニングがやばい感じがしますが、それはそれ、ライブの雰囲気を感じさせてくれる、という風に解釈しましょう。

さらに、この記事で何度となく登場しているJohn CrichinsonのピアノをはじめとするRonnie Scott's のハウストリオを堪能するにももってこいのアルバムです。

英国人女性サックスはまだまだ続きます・・・



Last updated 2011.10.03 06:22:47
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2011.09.11

Trio Time

ここ英国では、Jazzに関してかなりきちんとした一芸術表現形態としての認識があり、Jazz Musician も国家から認められた文化人として多くの人たちからの尊敬を集めているという事実があります。

その中で、Humphrey Lyttleton というモダン以前のスタイルを持ったトランペッターが英国Jazz界ではかなり知名度の高いJazz文化人の一人として認識されています。

僕の場合、悲しいことにモダン以前のスタイルについて文章にできるほどの知見が無いため、この人について何か書く事ができないのですが、今日はそのHumphrey Lyttletonのグループで長年そのリズムセクションを勤めているトリオのアルバムのご紹介です。

「How Beautiful is Night」   Trio Time Calligraph(UK) 1998年

Ted Beament (p)
Adrian Macintosh (ds)
Paul Bridge (b)

01.Kerry Dancers
02.Little Lulu / Lulus Back in Town
03.Yesterdays
04.Small Talk
05.Solar
06.How Beautiful is Night
07.Sweet and Lovely
08.Nobody Knows the Trouble Ive Seen
09.What is this Thing Called Love?
10.Ask Me Now
11.Blues for Holly Ann
12.The End of a Love Affair
13.Over the Rainbow
14.Beatrice
15.Oh, Lady Be Good
16.On Green Dolphin Street

僕が知っている限りでは、このTrio Timeというグループは2枚のアルバムをリリースしているようですが、このアルバムは、いわゆる中間派のグループのリズムを受け持っているトリオにもかかわらず、聴いてみるとなかなかモダンなフレーバーも持っており、期待以上の内容でした。

特に、ピアノのTed Beamentは、Oscar Petersonの影響が強く感じられ、聴き手にとっては聴いていてストレスのたまらない、それこそストレス解消にとてもよく作用するテクニックを持った素敵なピアニストです。

ジャケ写を見るとなんだか定年退職後のサラリーマンが集まって好きな事をやっている、というような感じがしますが、アルバム内容は長年英国でJazzの第一線にいる貫禄を感じさせますねえ。

よくアルコール摂取時ににCDトレイに乗せることの多いアルバムです。


Last updated 2011.09.11 06:38:13
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