節分の行事 鬼めくり
節分の行事と言えば「豆まき」だけどこの村には「鬼めくり」という行事があるんです。近所のカヤノちゃん、お昼に会ったときに言いました「私、今日の夜出かけるんだよ~」いつになく、内緒話を打ち明けるかのようにワクワクしてます。へー、どこいくの?「あのねぇ、鬼めくり」(←なぜか早口)なになに、面白そうな予感。そこでカヤノちゃんにあれこれと質問してきいているとどうやらお菓子を手に入れられる行事で節分に関係しているみたいです。そこへ丁度現れたカヤノちゃん母に詳しく聞くと短冊状の紙(昔は板だったらしい)に上から鬼13個の点(うるう年は12個)一筆書きの星を書いて、家の周りに張っておく。夜になると近所の子供たちがやってきてはがしていく。鬼をはがすから「鬼めくり」。その紙にはお菓子もついていて、子供たちはそれがお目当て。なんとなーくハロウィンに似てません?お菓子は、単におまけ。一時期派手なおまけがつきすぎて(おひねりがつくこともあったとか)PTAかどこかから注意が出て、今はついていてもかんたんなお菓子程度だとのこと。で、なんで鬼、点、星かというと・・・・鬼は.....まぁ、分かる。節分ですから。点は月数を表していて、12ヶ月だから12個の点のはずなのに13個ある・・・・やってきた鬼は「あれ?おかしいなぁ。数え間違えかな?」ともう一度、もう一度と数えなおす。そんなことをやっているうちに夜が明けてしまい鬼は何もせずに帰っていくということらしい。星は一筆書きなので、どこから始まっているか分からない。やってきた鬼は「あれ?おかしいなぁ。どこから始まっているんだろう?」ともう一度、もう一度となぞりなおす。そんなことをやっているうちに夜が明けてしまい・・・・・(以下同文)ということらしいです。面白いなぁ。これは、急いで準備せねば!かんたんなクッキーを焼いて、詰めて・・・・短冊状の紙に鬼、点、星を書いて・・・・・この辺は子供も少ないので、6個あれば足りるよ!とのこと。子供たちだけで出かけるので本当に近所だけを回ります。カヤノちゃんたちは、恐らく10軒ほどだけ。だから、回ってくる子供の数も分かってるんです。本当は家の周囲にぐるりと張るらしいけどアパートなので玄関先にくっつけます。チネッタもなんだかお祭り気分に気づいて楽しそう。夜になると、子供たちが重装備をして周って来ます。公然の秘め事なので、こちらも顔を出したりはしません。チネッタもアパートだけ周ってきました。うちのを含めて、3つゲット。完全におまつりだと確信したチネッタはハイテンションになり、ゲットしたカッパえびせんをバカ食いです。まぁ、今日はいいか。自分で取ったんだしね。カヤノちゃんたちが帰ってきたので、収穫を見せてもらいました。その力作の数々・・・・見せてくれただけで6軒分ありました。10軒ちょっとしか周ってないはずなのに、子供もいない家ばかりなのに・・・・みんな気合を入れて準備してあるのです。あったかい気持ちになった夜でした。