産廃施設に放射性物質ドラム缶、「日本原電」の文字…新潟
経済産業省原子力安全・保安院は10日、新潟市の産業廃棄物処理施設から、日本原子力発電の社名入りで放射性物質の表示があるドラム缶1本が見つかったと発表した。 放射線測定の結果、周辺環境への影響はないという。 同院などによると、ドラム缶は表面が緑色で200リットル入り。「放射性廃棄物」「日本原子力発電(株)東海発電所」と書かれていた。開けたところ、赤茶けた液体が入っていた。同院、日本原電が物質を調べている。 日本原電によると、同社は現在、放射性廃棄物はすべて黄色のドラム缶で保管し、青森県六ヶ所村の低レベル放射性廃棄物埋設センターに運んでおり、同社は「緑色の缶に放射性廃棄物を入れることはない」としており、経緯を調べる。 新潟市によると、ドラム缶は、2002年に破産した業者の処理施設に放置されていたもので、残されていた約3000本のドラム缶のうち、放射性物質の表示があったのは1本だけだという。市は昨年12月、廃棄物を撤去する行政代執行に踏み切っていた。(参考=1月10日 読売新聞)