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環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖

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2012年04月28日
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カテゴリ:環境

 先週は事務所の引っ越しで終始した。事務所はわかやま環境ネットワーク(=和歌山県地球温暖化防止活動推進センター)と和歌山有機認証協会の2つのNPOがシェアしている。これまで2年半ほど借りていたオフィスは和歌山城を望む都心部にあり、何かと行き来することが多い県庁にも近くて重宝していたのだが、例の事業仕分けパフォーマンスで、環境省の委託を受け地域センターが実施する事業について事務費がゼロ査定と切り捨てられて一銭も出なくなり、貧乏NPOとしては、そう高くもない家賃すら支払うことが出来なくなって退去せざるを得なくなった次第。

 ゼロ査定とされた事務費には、家賃のほか、水光熱費や電話代、インターネット接続料などが含まれる。事務所も電気も電話もインターネットもメールも一切使わず、この時代、一体どのようにすれば仕事が出来るものなのか、事業仕分けで独りよがりに盛り上がった蓮舫さんや枝野さんほか、民主党の皆さんにぜひご教示願いたい。

 ・・だからといって、NPOの維持に不可欠な人件費はある程度みてもらえるから、環境省からの委託事業を潔く返上ってわけにもいかないのだけれど、本気でムダを削るなら事業委託したNPOの家賃の一部なんて全国計でも恐らく3千万円程度のみみっちいところじゃなくて、法的根拠皆無の米軍への思いやり予算ざっと2000億円とか、憲法違反の政党助成金300億円余とか、大なた振るって削ってみせて欲しいものだ。

 とまあ、こちらから望んだ引っ越しではないのだけれど、行き先は超ご機嫌なロケーションなのだ。コジローの古くからの親友が経営していたオーガニックカフェの跡で、ご自身も会員のひとりである両市民団体の窮状を見かねて、同カフェを閉店したのを機に提供を申し出てくださった。

 一本道路を挟んだ向こうは和歌浦湾最奧の浜の宮海水浴場。二階に開設した事務所のテラスからは、正面にその海水浴場の砂浜と遠浅の海が果てしなく広がり、左に和歌山マリーナシティーの高層建物とテーマパーク、そして右に新和歌浦の旅館街を遠望する。万葉の歌枕として知られる片男波の砂嘴(さし)も指呼の距離だ。まさにこれ以上はない絶景。特に、西空の雲を茜色に染めあげ、海面に燦(きら)めく黄金の線条を真っ直ぐに引き描いて夕日が沈む光景は荘厳の一語に尽きる。まるで、壮大な交響曲のフィナーレがフルオーケストラでコンサートホールいっぱいに鳴り響くようなのだ。

20090612183122a.jpg 

 携帯電話の写真から、この凄絶とも評すべきもの凄い絶景の一端でも感じていただければ幸いだが、コジローはこれからここで毎日仕事をすることになる。朝から慌ただしく働いて疲れを感じはじめる頃、ふと外に目をやると日は傾き、やがて穏やかな浜風が吹き始める。それは、あの荘厳な日没が間もなく始まる合図にほかならない。まずオーボエが静かにロングトーンを始め、それに木管、続いて金管の一群、そして最後に弦の大群が一斉に弓を引き音を合わせて沈黙した。さあ、舞台の袖からマエストロの登壇を待つって瞬間なのだ。

 ・・・な~んて状況で、ワタクシ、果たしてビールを我慢できるだろうか! しかも、難儀なことに、元オーガニックカフェには美味しいビールをギンギンに冷やす冷蔵庫がふんだんに装備されているのだ!  ・・・というわけで、事業仕分けのおかけで、日々、新たな葛藤が始まる予感が強く強くする引っ越しなのだった。 ともあれ、近所にお越しの際は、ぜひ気軽にお立ち寄りを。

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最終更新日  2012年04月28日 19時45分19秒
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