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テーマ:ニュース(99399)
カテゴリ:政治
代々木公園で開かれた「さようなら原発10万人集会」、第一ステージと集まった聴衆。これだけの人数が集まりながら、梅雨の晴れ間で真夏の日差しが容赦なく照りつける炎天下、埃っぽい土のグラウンドに整然と腰を下ろし、メッセージのひと言ひと言に集中する姿を見るだけでも、この国の人々の秘められた力は本当にすごいと思う。 代々木公園には余裕を持って開会1時間前に着いたが、すでに会場に向かう人の群れが密集デモのごとく立錐の余地ない長蛇の列になっていて、容易には目的地にたどり着けなかった。この日集まった人は10万人集会の予定を遙かに超える17万人という。 こんなとんでもない人混みにもまれながら、人々の表情は非常に穏やかで、自分が持参したクラゲの図案に「Occupy!再稼働するな!」と大書したプラカードは、見知らぬ人から何人も「面白い」と声を掛けられた。同じ思いを共有する巨大な人の群れの中に身を置くのは、とても気持がよい経験だった。蛇足ながら付け加えるが、このプラカードは大飯原発の再稼働を遅らせたクラゲの原発取水口Occupy(占拠)を讃える趣旨だ。 メッセージを読み上げる大江健三郎さん。 瀬戸内寂聴さん。「90歳のばあさんが邪魔になるだけだと言われたが、冥土の土産と思ってやってきた」「その思いが叶い、今日はたくさんの日本人を見てうれしかった」と話して笑わせた。また、澤地久枝さんは「人は他の人や他のあらゆる生命に役立つために命を与えられている」「生きている間に、今と未来の生命に害をなす原発をなくすために闘うのは、人のゆえだ」といった趣旨のお話を、静かにされた。 集会の終わりを待つことなく始まり、果てしなく続いたデモのひとこま。とにかく、圧巻のパワーだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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