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2013.02.26
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 『ジュリアス?シーザー』は,シェイクスピアが16世紀末にイギリスで書いた歴史劇で,アイオン RMT,古代ローマに(というかヨーロッパ史に)燦然とその名を輝かすシーザー(カエサルと書きたいが,本稿ではあえてシーザーで統一させていただく)の暗殺にいたる顛末を描いた政治劇でもある。それってどんな話だっけ? という人も,戦国IXA RMT,「ブルータスよ,お前もか!/ Et tu, Brute!」というセリフは,どこかで聞いたことがあると思う。  作品としては,シーザーの凱旋に始まり,暗殺計画の進行,そして元老院でのシーザー暗殺で終わるのではなく,むしろここから話がクライマックスに向かっていく。タイトルがジュリアス?シーザーなのに,シーザーが殺されてからが本題なのはどうよという気もするが,ともあれ物語はシーザーの遺体を前にした演説というクライマックスを迎え,最終的には政治的敗者となったブルータスらが軍事的にも敗北するところで幕となる。  本作は古来,民主主義の問題点を描く作品であるといわれてきた。優柔不断で強者に簡単になびく元老院,理念や理想よりも情念と実利に訴える演説で,簡単に支持する相手を変える民衆,正義の名の下に無差別な殺戮を行う暴徒と,作中では衆愚政治に陥った民主制の無残さが,これでもかというほど描かれている。  だが一方で,歴史を題材としたエンタテインメントとして見たとき,本作はいまもって読者を楽しませ得る技法をいくつも備えていることに気がつく。  本作では,何か歴史的事件が起こる前段階に,必ずその事態を覆し得る要素が提示される。シーザーが暗殺されるまでに,シーザーの前には暗殺を回避する選択肢が何度も提示され,そしてその都度,シーザーは自分の暗殺に向かう選択肢をとり続ける。周囲の人々が為す努力も同様で,シーザー暗殺を阻止しうる行動は,ことごとく中途で失敗する。結果,シーザー暗殺という歴史イベントは,可能性の隘路を縫って,奇跡的な成功へと辿りつくことになる。  そしてまた,次の大きな歴史イベントである「シーザーの遺体の前での追悼演説」にしても,ここでブルータスらがアントニー(シーザー側の政治家)に大敗を喫するという結果にいたる間には,それを回避する選択肢が用意されている。ブルータス側はアントニーを殺してしまうこともできたし,アントニーの追悼演説を拒むこともできた。最悪でもアントニーが先に演説してからブルータスの演説が行われるという順序にできた。だが,ブルータスは自らの理想と理念に基づいて,この選択すべてを悪い方向に選び取り,アントニーの巧みな人身掌握術の前にローマからの撤退を余儀なくされる

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最終更新日  2013.02.26 12:16:25
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