345930 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

■ぽん太の映画にっき■

■ぽん太の映画にっき■

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ぽんた2908

ぽんた2908

Calendar

Category

Comments

UjUsQzvXihTsGwzg@ ztJJclJfZkLRfuMomv lXClS8 &lt;a href=&quot; <small> <a hr…
AJHvZFbw@ qGVfNylYbqNXtVBvyh oCX2gT &lt;a href=&quot; <small> <a hr…
Charley@ colaj muzica latino &lt;a href= <small> <a href="http://www…
rxvrozp@ unhealthy remedies or providing digestion causes wishes Your causes &lt;a href= <small> <a href="http://pha…

Recent Posts

Freepage List

Mar 4, 2005
XML
カテゴリ:映画にっき
★★★★☆

圧倒的な映像美と抜群の歌唱力で140分間夢の中
人気blogランキング

 オペラ座の怪人は舞台芸術を映像というスクリーンで表現するのにまんまと成功した。

 20世紀初頭のパリ、かつて栄華を極めたパリのオペラ座もいまは過去。今や廃屋となったこのオペラ座を会場としたオークションから物語が始まる。ふかんして見た色あせた古い絵地図から建物へズームインし、オークション会場のモノクロシーンに。ここで既に頭は夢の中。観客は現実社会から解放されて19世紀のパリにいる。

 中心となる本編はあくまで1870年代の物語なのだが、この19世紀のモノクロシーンが、本編の後日談の場面として時々挿入され、そのたびに我々観客は時空をワープして、そしてまた夢心地になる。

ヒロインのクリスティーナ(エミー・ロッサム)は育ての親であるマダムジリーから、プリマドンナの代役として急遽抜擢され、いぶかしがるスタッフ達を納得させるためにその場で歌わされることになるのだが、ここでの
エミーロッサムの歌声
が圧巻。 これは天使の声だと、恥ずかしげもなく表現したくなるくらい美しい声。この歌を聞いた時点で僕の瞳はなぜかウルウル。この女優は一体何者だ?と、あとで調べてみたら、「デイ・アフター・トォモロー」で主人公の息子の恋人役をした女の子だという。「デイ・アフター…」は見たけど息子の恋人は、可愛いけどあかぬけないティーンネイジャーだったかなという記憶しかない。それもそのはず、エミーロッサムはまだ若干17歳、しかも撮影当時は16歳・・・!
 ハリウッドとは化け物のよう才能に惜しみなく努力を重ねたプロフェッショナルが集まるところなのだと、いまさらながら理解した。

オークション会場でシャンデリアが「復活」し、画面もモノクロから徐々に色鮮やかに変化し、それと共に時間もワープして本編の1870年代に。画面の中へぐいぐいと引きずり込まれる。シャンデリアは後半も重要な場面を演出するが、この映像なくして「オペラ座の怪人」の映画化はありえなかったはず。出演者のギンギラ衣装や派手なメイクも観客を催眠術にかける重要なアイテム。

オペラ座劇団の描写の中で、裏方を含めた大勢の劇団員が出てくるのだが、彼らのドタバタした動きや喧騒、派手派手衣装が魅力的に描かれていてワクワクする。生オーケストラや指揮者、たくさんのバックダンサーの他、劇中劇の中で本物の羊を何頭も使うシーンもあり、当時の劇団は相当な人件費がかかっていたことが想像される。そう思って後で調べてみたら、当時のオペラ座の従事者数は総勢で700人から800人もいたらしい。小さな町なら選挙に立候補できる単位だ。加えて、幕間の休憩時間にロビーを埋め尽くしてガヤガヤ歓談する観客を上から見るシーンなども、当時の時代の香りがプンプンしてきそうでとても好きな場面だ。

CGや美術担当スタッフさん、いい仕事しました。
人気blogランキング

原作は1911年発表のミステリー小説というから、人間関係にいまのドラマほどの複雑さはない。ヒロインのお相手である御曹司のラウルは、お金持ちで育ちもよく、ハンサムで優しいということなしのお坊ちゃまなのだが、クリスティーナのピンチには命がけで助けようと真剣を持って殺し合いに挑んだり、「怪人」の地下の巣窟へ単身で乗り込んだりと、なかなか勇猛果敢なところを見せてくれる、いい奴である。

ミュージカルを見慣れてないのと、前日3時間しか寝てなかったため中盤に眠気に襲われたが、作品に責任はない。ラストの墓前シーンで一厘の赤いバラが時間を超越させてくれていいオチ。

ミュージカルに慣れてないため検討違いかもしれないが、感じたままに言わせてもらえば、怪人ファントムのキャラがやや弱かった。この物語は最初から最後まで、この怪人の本能的な欲望と行動に振り回されて引き起こされるわけであり、ヒロインが一時的に心を奪われるほどの才能と人間的魅力を備えていなければならないはず。マダムからも「彼は天才なの」と称されるほどの具体的な実績が、見ているものには今ひとつ伝わってこなかった。顔がただれてなければかなりハンサムな外人だな~ とは思ったが。
また、映像効果は確かに美しかったとは思うが、終わって落ち着いてみれば「ムーランルージュ」の時のようなぶっ飛んだ感激はなかった。また、モノクロの19世紀へのフラッシュバックも、本編の邪魔になるしそうたびたびしてくれなくてもよかったかもしれない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Mar 25, 2005 09:52:06 PM
コメント(2) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.