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カテゴリ:映画
『ヒトラー~最期の12日間~』
マメ情報 ジャンル;ドキュメンタリー 制作年度/国;'04/独 配給;GAGA 上映時間;165分 監督;オリヴァー・ヒルシュビーゲル 出演;ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ラ 鑑賞劇場;銀座テアトルシネマ ◆STORY◆ 敗北直前、ヒトラーはごくわずかな身内や側近とともにドイツ首相官邸の地下にある要塞へ引きこもる。状況判断の能力を失いかけていたヒトラーの言動に側近たちは困惑する。ユンゲの目を通して、地下に引きこもり、自殺に至るまでのヒトラー最後の12日間を描く。。 *************************** まあ、タイトルのままといえばそれまでですけど。。。 ヒトラー独裁政権、ユダヤ人大量殺戮の話はいろんな情報で得てはいましたが、 今回ヒトラーが自決するまでの最後の12日間と言う事で観に行ってきました。 2年半(22歳~)、秘書として勤務していたユンゲはまさに生証人。 客観的に観てると「自殺しないで生き延びないと」、「ヒトラーも逃げていいって言ってるんだから 早く逃げたらいいのにぃ」などと好き勝手思います。しかし、実際その場にいると 感覚も麻痺して冷静な判断もできず、周りの状況に飲み込まれるのでしょう。 私だったらどうしているだろうと、ふと考えてしまいます。 もう敗北は明らかなのに、ベルリンからの退却や敗北を拒絶するヒトラー。 総統への忠誠心から、ソ連軍の攻撃に向かいベルリンの防衛に当たる子どもを含めた市民。 それに参加しない市民は、敵への寝返りだと親衛隊に容赦なく射殺される。 しかしヒトラーは「市民は勝手に戦っている。死ぬのは自業自得」だと言い放ち、 市民の生命を守る意志などは皆無。 忠誠を尽くし自決する者もいれば、ナチス政権NO.3と言われたヒムラーは逃亡。(のちにつかまる) 貴重な12日間の映像を目の辺りにしたと言うのが、率直な意見です。 あと、絶望の中何も知らない6人の子どもが合唱するシーンがあるのですが まさに『子どもは天使』と言う言葉があてはまり胸が締め付けられます。 トラウドゥル・ユンゲはベルリン映画祭で彼女自身の告白を綴ったドキュメンタリー 『Blind Spot,Hitler's Secretary』が上映された当日、自分の役目が終ったかのように 生涯に幕を閉じたらしいのです。 戦争経験者の方が、どんどん少なくなってきてる現在。 まだ、当事者の方々から意見がいけるのが当たり前の世の中ですが、あと数十年すると 戦争経験者の方が一人もいなくなる時が来るのでしょう。 そして、「へえ~戦争経験者の人から直接話聞けたの!?」っていう子ども がでてくるんでしょうか。 そう考えると、生存者の方々の生の声が聞けるのは貴重な事なんだと強く感じました。 *********************************** <総評> 戦争映画に面白いもありませんが地下でのヒトラー達の心情や市民の気持ちが伝わり、 適役なキャステキング等という点から★★★★・83点 【関連BOOK】 ヒトラー最期の12日間私はヒトラーの秘書だった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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