ヘーゼル☆ナッツ・シネマBOOK

1997.01/単行本210P

◇内容◇
主人公ジョルジュは、ある晩交通事故を起こした男を助け、病院へ運ぶ。しかし、関係になりたくなかったのでそのまま立ち去る。しかし、車のナンバーを控えられていた。それも、病院へ運ばれた男を殺すために派遣されていた殺し屋２人に。。ジョルジュは、その日から２人の男に命を狙われる羽目になるのだ。
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思わず手に取った本。やっぱタイトルでですかね。。。

う～ん。ミステリーというか、サスペンスというか･･。
あとがきをみると、ロマン・ノワール(暗黒小説)とも紹介されているが、
ロマン・ノワールといわれてもピンとこない私

ジョルジュは、瀕死の状態になりながらも殺し屋からなんとか逃れ、山に篭る老人に救われる。
世間から離れて暮らす老人のところは、なんと便利な隠れ家だろうか。
しかも、この老人。簡単な医療もでき、ジョルジュに狙撃も教え、あれこれ聞いたりしない。
と、３拍子それっているから小説っていいわね。。。

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＜総評＞★★☆･･
殺し屋に狙われるエリートリーマンの話かと思いきや、
途中で｢このまま山で生活してもいいな。楽だな｣という主人公のだらけた面(いい意味で人間臭さ)
もみえ、でもそこにも追ってがくるのでそうも行かず。

結局、家族のもとへ帰り｢記憶喪失です!ヨロシク!｣みたいなね･･。まぁ、殺し屋のバックなども探し当て、フツーの会社員が殺し屋もろとも殺害。マジで！？って感じですな。

印象に残ることといえば、「新ミステリーの法王」とまで言われた著者が95年に
52歳の若さで癌で他界されたこと。。。さぞかし、無念だったろう

謎解きもなく(しいていうなら何故サラリーマンが殺し屋に狙われるのか)、
逃亡者的要素を含んだ犯罪劇です。さらっと読める１冊