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テーマ:お勧めの本(7212)
カテゴリ:お勧めBOOK
フランスで50万部のベストセラー!奇跡的に愛を取り戻した少年の物語。
3歳で、ぼくは路上に捨てられた2005.11/単行本319p ◇内容◇ 3歳:母親に捨てられる 5歳:父親に殴り殺されそうになる その後、障害を負ったまま、2年半の闘病生活。 7歳:子供市場へ 10歳:心優しい養父母と出会うものの、養父の甥に放火の罪を着せられ少年院へ。 13歳:男娼へ 17歳:フランス最年少の石材加工職人の資格を得て、 ボクシングの国内チャンピオンの栄光も手にする 20歳:身体障害者たちとの交流をきっかけに、人生の再スタートを決意する―。 *********************************** こんなに泣きながら本を読んだのは初めてかもしれない。。。 無垢な子供に対する両親の暴力と言ったら。。。5歳にして顔の形が変わり、両足は複雑骨折。 それなのに、その子の願いは「父親が笑顔で見舞いにきてくれること」。 3歳の時に、電柱に縛ったまま置き去りにした母親が戻ってきて抱きしめてくれること。 母親と言っても、置き去りにした時に目に焼きついた白いブーツしか思い出せないのに、、 7歳で、こども市に出される。でも、チャンスは3回まで。 3回で誰も引き取ってくれなければ、施設送り。1回目残された時、隣の子が言った 「醜いから選ばれないんだよ」と。。。 ティムの書き下ろした本書は、本人の語りそのまま気持ちが伝わってくる。 読んでいて、悔しいやら悲しいやらその子が追った痛みがとてもつらくどうしようもない。 しかし、ティムは強く生きていく。 最後には、ティムは過酷な運命を背負ってまでも生まれてくる宿命みたいなのを感じる。 おそらく誰しもティム同様、育った環境・生い立ちは違うものの生まれてきた意味があるのだ。 私は、障害者の方相手ににかけもちボランティアをしているが、まだ何か足りない気がする。 しかし、体は一つしかなく休みも限られ大したことはできない。 他にも何か現実的に役立てられないものかと改めて考えてしまう。 *********************************** <総評>お勧め★★★★★ ここまで、小さい頃から心身に共に傷つけられても、いろんな事を吸収しダメなものは排除し、 意味ある人生にしていくティムの生き方は心打たれます。 本書は、ただ「可愛そう」で読むのではなく、 修復困難なまでに打ちのめされた心をいかにティムが取り戻すのか、 生きる希望や安らぎをティムがどのように見つけ出し再出発を始めたのか、 というところに重点を置いて読んでもらいたい。 悩みを抱えてる方、道に迷っている方、もちろんいろんな方に読んでもらいたい1冊です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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