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カテゴリ:インターネット「で」商売
前回の話題、サービスの差別化について、ちょうどこんな事例に遭遇したので皆様に共有したいと思います。
こちらをご覧ください。 私が楽天市場で日本酒を購入したら、それが配送されてきた包装の中に封入されていた手書きのお礼状です。 「山々が緑色に染まって、それは美しい若葉の季節がやって参りました。 春の花々が咲き乱れ、のどかな田舎の風景が広がっています。 間もなく田植えが始まり、また緑一色に包まれます。 この度は日本酒のご注文をいただきまして、ありがとうございました。 ご指定の商品お送り致します。 ご贈答用になさるようですが、きっと先方様にも喜んでいただけることでしょう。 また何かの折には是非ご用命ください。 時節柄なお一層ご自愛なされますよう。」 と書いてあります。 これを送っていただいたのは新潟は南魚沼の酒蔵八木という店舗さんなのですが、私がここでお酒を買うのは二度目になります。 初めて買ったのは三月頃でしたが、特にこのお店のことを知っていたわけではありません。 行きつけの鮨屋の大将が「なかなか手に入らない酒を無理言って酒屋から2本仕入れたんで」と言って飲ませてくれた八海山の純米吟醸がすごく美味しくて、自分でも買おうと思い楽天市場で検索して出てきたいくつかのもののひとつがこのお店でした。 そうしたら届いた一升瓶の横に、新潟は今雪が多く積もっていてまだスキーのシーズンですといった文章で始まる手書きのお礼状が添えてあったんですね。 手に入りにくいお酒ではあるけれどちょうど入荷があったのでお届けしますというニュアンスの一文もそこにあり、なんというか数十年の付き合いの酒屋の親父が私向けの酒が入ったから送っとくよ、と言ってくれているかのような錯覚に陥った次第です。 これは、すごい。と素直に感じました。 裏側を説明すると、いちいち全ての文章を書いているわけではなくて、手書きで書いたものの一部を差し替えてコピーを取っていらっしゃるのではないかと想像します。 効率化しつつ、でも少しだけ手間をかけた結果がユーザーにしっかり響いている事例です。 で、今回はお世話になっている鍼の先生に持参するためにもう一本これを買うことにしたのですが、私はもはや商品を検索して値段を比較検討してということはしていません。 もう最初からこのお店で買おうと思ってしまっているのですね。 これが他店と差別化するブランドだと思います。 インターネット通販はマスマーケティングというよりは、One to Oneマーケティングを実現する究極の対面販売ですとECコンサルタントは説明するわけですが、こちらのお店はそれをしっかり実行されて私のようなファンを今日も全国に作り続けていらっしゃるのではないでしょうか。 なんだかうれしくなりました。 楽天 中村晃一 ←いつもありがとうございます。1日1クリック有効です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月18日 11時44分03秒
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