ロボット開発史講座 プロローグ
ロボット開発史講座
〜または私は如何にして心配するのを止めてロボットを愛するようになったか〜

さて、そろそろ講義を始めるぞ、席につかんか
せんせー、ちょっといいですか?
うむ、なんだ? 簡潔に申してみよ
ああ、つまりな、前フリも説明も一切無しでいきなり本題から始めるというのは、クリープを入れないコーヒーというか……いや別にもったいないからクリープをけちっているわけじゃないぞ、というか説明ぐらい入れようとは思わなかったのか、ええ、そうだろうとも全く思いつきもしなかったんだな、この古本娘!
主よ、少し静かにしてもらえないだろうか? 決して忘れておったわけではないぞ?。
あー、そうですかそうですか。それならとっとと説明なんてものをやってくれると助かるんですがねぇ?
ふむ、汝は細かい注文が多いのぅ…… まぁ、いたしかたない。簡単に説明するとだな、今回の講義はロボットの開発の歴史をたどってみようというわけだ。
あのー、せんせー。魔術とか鬼械神とかについてじゃなくて、なんでロボットなんだ?
このうつけ! ことわざにあるではないか「温故知新」と。つまり過去のロボットの歴史をしることで、今の鬼械神について知る。己を知り相手を知れば百戦危うからず、というわけだ。わかったか?
いや、その、なんつーか、ありとあらゆる意味で無理がないか、それ?
気にするな。細かいことを気にしていると禿るぞ、汝。
あー、わかったわかった。こっちの負けだ。とりあえず講義とやらを進めてくれ。
うむ。とりあえずロボット開発の歴史を解説するわけだが、なにせ長いので分割して講義。そして今回はプロローグとして、東洋と西洋におけるロボット開発理念の違いとかを解説するぞ。
ん、東洋と西洋でそんなに違いがあるのか?
うむ、はっきりとした違いがあるのだが、それを語る前に、少し前提となる知識について解説をしよう。
汝は自律型ロボットというのを聞いたことがあるか?
いや、聞いたことねえなぁ、それはいったいどういうもんなんだ、アル?
まぁ、簡単に説明するとだな。自律型というのは、「自分で考えて行動する」ものであり、それに対するものとして、他律型、つまり「他者が操縦する」ものがある。そういうものと思っておけば間違いない。
なるほど、つまり昔ナム○コが作っていたマッピー型ロボットが自律型で、任天○堂が作っていたファミコンロボットが他律型というわけなんだな!
いや、その……九郎よ、その例えはマニアックすぎるというか古いぞ……
気にするな! たとえとして間違ってなければオールオッケーだろ
まぁ、いい……つまりだな、西洋では他律型のほうが盛んであり、東洋では自律型のほうが盛んだということなのだ。まぁ、この区分けも今の時代では曖昧だが、この様な傾向があるということくらいは覚えておいたほうがいいぞ。
さて、問題だ、主よ。なぜ、このような理念の違いが発生したのか、わかるか?
んー、西洋と東洋とでの違いか……すぐに思いつくのはキリスト教圏か非キリスト教圏かってとこだが、さすがにこれは安直過ぎるよなぁ
半分くらいは正解だぞ、主よ。 宗教的倫理観とでもいうべきものが開発理念の違いになっておるのだ。
以下の文章(抜粋)を見てもらえればわかりやすいぞ
欧米では、ロボットはあくまでも人間のために働く機械、いわゆるサーバント(召使い)的なものなのです。日本では、たとえ自動的に動く機械であっても、親しみを持って人間のような名前を付けたりしています。工場などでよく見られる光景ですが、欧米ではそのような行為は考えられないことなんです。特に、人間型ロボットに対しては抵抗が強く、神以外の者がヒトを創造することは、神を冒涜していると考える人もいます。海外のメディアからインタビューを受けると、必ず「日本は人間型ロボットや生物型ロボットをつくって平気なのか」とか、「もう1000年もすれば、人類がロボットに支配されているのではないか」という質問をされます。ロボットに対する敵意や恐怖感があるようです。
http://www2.athome.co.jp/academy/engineering/eng06.html より
ひるがえって日本人。一般的な日本人には宗教的な拒否感はありません。唯一絶対の存在である神(God)はなく、さまざまな神(gods and godesses)がある。人が神になることもある。(「権現様」や「天神様」はその例です。)また、あらゆるものに魂が宿り得る。その「魂」は「ある」ものであって、特定の神(God)が与えたというものではない。こういった感覚は日本人になじみの深いものでしょう。「神の国」発言で物議をかもした森首相が「地域社会ではその土地の山、海、川など自然の中に人間を超えたものを見るという考えがあった」(2000年5月17日参議院本会議答弁より抜粋)と述べていますが、この言葉の中には日本人の世界観がみごとに込められていると思います
http://kfn.ksp.or.jp/~gauche/RandomWritings/Random07.html より
「神はみずからに似せて人を作られた」という旧約聖書創世記の一節を聞いたことがあるかもしれない。
人間としてのアイデンティティの基盤をそこに置いている文明は、世界中に広がる。ユダヤ教文化圏をはじめとして、キリスト教文化圏やイスラム文化圏に育った人々およびそれらの宗教教育を受けた人の中は、「人間に似せてロボットを形作る」ことつまり二足歩行型ロボットの開発研究に対して、強烈な生理的嫌悪を示すことがある。
http://www.jade.dti.ne.jp/~suzaku/robot21c.html より
上記の文章を見てもらえればわかるのだが、キリスト教圏では、神は人を創造した、ということから、人型や自立型のロボットを作ることに拒否感がある。対して東洋、特に日本だが、はそのような拒否感は欠片も存在しないということだ。
なるほど、これはわかりやすいな。でも、これだけなのか? 他には無いのか?
ふむ、まぁ、無いことは無いのだが……時に主よ。今の日本のロボット工学者の目標というものがなにかわかるか?
なんだよアル、突然に。 目標か? 特に思いつかないが、それがなにか重要なのか?
ああ、重要だ。だから聞いたのだ。いいか、よく聞け。今の日本のロボット工学者の目標というのはだな……
ふむふむ
「アトムを作ること」 以上だ。
んな馬鹿なぁ。いくらなんでも冗談きついぜ、アルさんよぉ
うつけうつけうつけ! 妾がこのような時に冗談なぞ言うものか! これは事実だ。
へ? いや、まさかいくらなんでも、それは冗談にしか聞こえませんぜ、旦那……
残念ながら事実だ。ただ、これが当時の子供たちに夢と希望を与えたということもまた事実だ。そして夢を実現させる為の道を選んだ工学者たち、とてもすごいことだとは思わないか? それほどまでにカルチャーショックを与えたということよ。例えるならばっ! 目前で接吻をした男女を見たゼントラーディーのようにっ!
ヤック デカルチャァァァァァ!!
あー、その例えはどうかと思うが。夢を諦めないということはすごいな。それで日本で自律型の開発が一気に盛んになったという認識でいいんだな、アル?
うむ、そうだ。日本人の思い浮かべる自律型ロボットは、まず鉄腕アトムといっても過言ではない。時に九郎、今の若手のロボット工学者の目標というものをしっておるか?
ほへ? アトム以外になにかあるのか? そして若手の目標? すまん、さっぱりわからん。
だろうな、これはちょっと難しいからな。いいか、よく聞け九郎。今の工学者の目標はだな・・・
「マル○チを作ること」以上だ。
でえええええ、いや、ちょっとまて。いくらなんでもそれはないだろう、ていうか怒られるぞ、おい。
何を言う! 人間のようであり、あまつさえ、お○○しまでしてしまうほど人間らしいロボットだぞ、あれは!
それを作ろうと目標にしているロボット工学者がいないと断言できるのか、お主は!
いや、だからいくらなんでもそれはないだろ、つーか、まぢでやばいって。嘘だろ、嘘だといってくれよぉぉぉ
うむ、冗談だ。
おい、そこの嘘つき古本娘。いくらなんでも言っていい冗談と悪い冗談がなぁ
まぁ、まて。もしかしたらいるかもしれないし、鉄腕アトムからの自律型ロボットの系譜というものが途絶えずに現代まで続いているってことだ。それほどまでに日本人に自律型ロボットが根付いているという証拠よ。わかったか、九郎
ぬ、なんか美味いこと言いくるめられたような気がしたが、とりあえず納得はしておこう。
うむ、わかればよろしい。というところで、時間だ。続きはまた次回だ。
おーけー、では、また次の講座で会おう。
次回予告
次回! 愛と感動と涙が吹き荒れるっ! ていうかギターケースミサイルでレッツプレイ!って感じなのであるが、実際問題あれは意表をつくだけのような気がしてならないのであるが、細かいことはモーマンタイ。かっこよければいいのであるが、レジェンドオブメキシコのギターケースラジコン爆弾ははっきりいってださいとおもうのであるが、そこらへんはどうであろうか諸君? まぁ、火炎放射器ギターケースはかっこよかったから問題ないといえば無いのであるが、はて、私はいったい何について語っていたのであろうか?
次回プロジェク○トX 愛と涙、感動で綴るセリオ開発史 筈目してみるロボ〜

「「んなわけあるかいっ!」」
次があれば→
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