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微生物資材「Bio177」による塩分除去のしくみ
(概 略) 元氣はうす 沖縄県宮古島市平良下里522-2 TEL 0980-73-6336 FAX 0980-79-8366 genki-house@coast.ocn.ne.jp 中学校の化学の授業で『食塩水の電気分解』の実験を行ったと思います。 +電極には、塩素ガスが発生し、 -電極には、水素ガスが発生し、 ビーカーの水溶液は、ナトリウム(正しくは、水酸化ナトリウム)が残ります。 この電気分解による仕組みと、微生物(菌)による塩分分解の仕組みはほぼ同じです。微生物では、Cl-とNa+の様にイオンの形態に分解され細胞外に放出されます。 微生物に摂取された塩分は、酵素などの働きにより、 塩素イオンは、 93% ナトリウムイオンは、90% 細胞外に放出されます。 平衡電位の公式においてもほぼ同様の数値が計算されます。 細胞外に放出された各イオンは、どうなるかと云うと、 塩素イオンは、微生物を介して土壌中・堆肥などの窒素・アンモニアと化合し、肥料(塩安肥料)になり、余剰の塩素イオンは、水に溶けたのち大気に放出されます。(学校のプールで塩素タブレットを入れ消毒しますが、時間が経つと塩素濃度が下がるので塩素タブレットを追加投入する事でお分かりと思います。) 以上の事から、「塩素は、作物の成長に重大な影響を与えない」と云われる所以です。 ナトリウムイオンは、土壌・水中に滞留します。ですから、2価のカルシウムイオンにイオン吸着させ、微生物の代謝生成物である有機酸(TCA回路、一般的にはクエン酸回路)により形態を小さくして、農業用水に流亡し易くします。 【研究者用キーワード】 ● 光合成細菌 (16S rRNA系統解析による 紅色硫黄細菌、紅色非硫黄細菌) ● NAD、NADH+、ATP、ATP-N、TCA回路、EC1.1.1.8、EC1.1.1.27、EC1.1.1.37、EC1.1.1.41、EC1.2.4.1など ● 膜電位 イオンポンプ、イオンチャンネル ● 平衡電位 ネルンストの式、ゴールドマン・ホジキン・カッツの式 【Bio177の分析】 (財)沖縄県環境科学センター 一般細菌 1,900万個/ml 酵 母 2.2万個/ml 乳 酸 菌 4,700万個/ml 合 計 6,602.2万個/ml ※ 光合成細菌は、JISによる分析方法が確立していないため、一般細菌としてカウントしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.05.18 20:54:17
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