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物質至上主義的生活

物質至上主義的生活

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なかば@ Re:『気は遣わずに 気は利かすもの』江原啓之さん@心の処方箋(06/20) 一時期、江原さんの本を読んでいたので、「…

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March 23, 2006
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カテゴリ:TV・映画
2006年2月25日放送 TOKIO&養老孟司さんの
『生命38億年スペシャル 人間とは何だ!? V』
        ~神秘の脳!日本人の心を探す感動の旅

※番組レポートを各コンテンツに分けてUPしています。
 くわしくは、こちら  (いよいよラストです…!)

  ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

☆生きるとは何か?人間とは何か?(後編)

知二さんが思いついた壮大な計画とは・・・


オーストラリアで開かれる、ラリーの世界選手権への参戦です。
しかし、3日間で1000キロ以上(1345.41km)走るこのレースは、
世界のトップレーサーにとっても過酷な道のり。
ましてや、末期がんを抱えてなど、前代未聞の挑戦です。
それでも迷いはありませんでした。
(2005年10月27日 オーストラリア パース)

:もう大丈夫ですか?無事にパースまできましたよ~

オーストラリアに家族全員で乗り込んだ知二さん。
今回は、プライベートでの参戦であり、助手席に乗るのは妻の恵さんです。

城島:何するんですか、助手席に乗って
:コ・ドライバーという言い方をするんですけど、道案内(やペース配分の指示)
城島:カーナビみたいな
:そうそうそうそう
城島:嫁ナビっていうか(夫婦にウケる)

以前も二人でラリーに出たことはありますが、何年も前。
(7年という)大きなブランクの中、なぜ妻を指名したのでしょうか?

知二:精神的な面をケアしてくれる人と、いっつも一緒にいたい人と。
    あの狭い密室ですから。

チーム名は「Power of LOVE!」
家族の愛とともに走り、完全燃焼を誓います。
そして車に書かれているのは、そう、「雨ニモマケズ」
知二さんに、もう怖いものなどありません。

(ラリーのスタート)
ついに走りだした知二さん。その耳に届くのは…(子ども達のかわいい元気な声援)

知二:わたし、病気する前までは、自分ひとりで生きてるもんだと思っていて、
    わがままし放題で、とんでもない。
    周りの人の応援っていうのが、こんなにもすごいもんか!って

(レース初日終了後)
:よくがんばりました~

初日を終えると、二人の目には早くも・・・

知二:まだまだ、スタートしたばっかりなんだから

病気のことを考えたら、今ここにいることさえ信じられない。
二人の涙は止まりませんでした。

最終日、知二さんにとって、予想だにしていなかったことが起こりました。

知二:だんだん だんだんチーム員が増えてくんですよ。
    倍ぐらい人がいるんだけど、ハハハ・・・

他のチームのスタッフが噂を聞きつけ、次々に手伝いに来てくれたのです。
その甲斐あって、見事完走。
しかも、65チーム(Nクラス)中、21位は出来すぎの結果です。

知二:なんてお礼言っていいかわかんないな

大勢の人に祝福されるうちに、知二さんはある実感に浸っていました。
それは、病気になって初めてわかったことでした。

(祝勝会のようなステージで)
知二さん
「ほんとに皆さんのおかげで、ラリーが完走できた、で、わたし気づくと、いや、これもしかしてラリーだけじゃないだろうな、今までのわたし、ほんとに自分勝手で、他の人が、挫折してるのをいい気味だなんて、彼は負けたんだな、俺は負けないぞ、絶対勝つぞ。ほかのチームがリタイヤしてるのを尻目に、ほら、ざまあみやがれ、ぐらいね。
だけどね、今回のオーストラリアは違いましたね。みんながいるから走らせてもらったし、みんながいるから生きていけたし、これからもみんながいるから・・生きていけると思ってますんで、家族も含めて皆さん、ほんとにほんとに、ありがとうございました。これからも、一日一日を大切に生きていかしてもらいます。よろしくお願いします。どうもありがとうございました。」

しかし、帰国後の2005年の暮れ、知二さんの病気は明らかに悪化していたのです。

医師:薬の効果はあまり期待できないと思うんですよ。
    もう一つは、腎臓ガンですけども、右の腎臓が、左と違うのわかりますか?
    病気が悪くなっているという、判断をするべき所見ですね。

ガンが、胃から腎臓へと転移していました。

知二:痛みと吐き気、すごいしんどいですね。特に夕方はトイレと友だちですよ。

でも、もう怖くはありません。自分は一人じゃないから。

(病院からの帰り道?夜道での親子)
:体重かけて(と知二さんの腕をひっぱる)。 だっこしてあげるから。
知二:愛ちゃんにだっこは

容赦なく襲ってくる吐き気。(子ども達がぺーパーを渡す)
日々目にするパパの苦しみ。子ども達はあるプレゼントを思いつきました。

(2005年のクリスマスイブ)
みんな揃った楽しいクリスマス。やがて愛ちゃんから・・・(メッセージカード)

『パパへ ぜったいに死なないでね・・・』

:で、「ここに、パワーのマークをかいているからね あい」
    裏にマークがかいてある。優ちゃん、愛ちゃん、パパ。
知二:そうだよね、絶対死なないようにね。がんばんなくちゃね。

この子たちに、ひとつでも多くの思い出を残してやりたい。
果たして、自分に何ができるだろう?


河野家に新たな年がおとずれました。

知二:お正月か~
スタッフ:お正月か~なんですね
知二:迎えられると思わなかったから~ハハハ。迎えられたなあって感じ。
    最近はあんまりパパ遊んでとかって言わないですよね、ほんとに。

子ども達も何かを感じていたのです。
だからこそ、知二さんには、どうしても行きたいところがありました。

知二:今年はキャンピングカーでスキーに行こうと
:今年はこの子(優ちゃん)もソリができるかななんて思って。
    今年もいけるとは思ってなかったけどね。

少しでも多くの思い出を残したくて買ったキャンピングカー。これでスキーに行きたい。

1月11日。運転に支障がないと医師の了解も得て、待ちに待ったスキーへ出発です。

城島:おはようございま~す(そのまま助手席に座って同行)

しかし、痛みは襲ってきます。

城島:大丈夫ですか?
知二:ええ
城島:ちょっと痛むんですか?
知二:時々やっぱり痛みますね。
    でもね、わたしは運転はね、全然苦にならないんですよ。
城島:好きなんですね
知二:う~ん、やっぱり根っから好きみたいでね。

(ハンターマウンテン塩原)
天気は上々、見事なスキー日和。さっそく知二さんは・・・

城島:ストックなしでやるんですか?
知二:あぁ、だってね
城島:子どものために
知二:そう
城島:両手を使えるように、すげーな親って。

このすべてが大切な思い出です。

知二:子どもの顔ひとつ見るんでも、今までは、子どもがいる、っていう認識しかなかった
    けど、今は違って、この子の顔って、あと何日、あと何ヶ月、あと何年、
    見れるんだろうって、そういう風にすぐ見ちゃうんですよ、病気してからってね。
    それは恵もそうだし、よ~く見とこうって本当に思いますよね

死の怖さを乗り越えた今、知二さんにはひとつ、大きな心配事が残っていました。
それは、あとに残される妻、恵さんのこと。
子ども3人も一人で育て上げなければならない。
自分と結婚しないほうが幸せだったのではないか。
恵さんは、いまどんな心境なのでしょうか。

城島:お父さんになんかひとこと伝えるとしたら、どんな言葉出てきます?
:わたしはあなたの妻としていられたことに、とても幸せを感じています。
    結婚してよかったな、って思います。すごい自慢の夫です(笑)

楽しいことも辛いこともあった結婚生活。
知二さんは奥さんにぜひ伝えたい一言がありました。

知二:「ありがとう」しかいえない、ですよね、恵に対してはですね。
    ほんとに、わたしが病気になってここまでこれたのは、恵のおかげ、ですね。
    もちろん他の方の応援なんかもありますけど、やっぱり、自分で選んだwifeが
    ここまでやってくれるっていう・・・それもうすべてに感謝ですね(涙)
    本当に大変だったのは、恵であって、妻として、母として、
    病人抱えて子育てしなきゃいけなくて、っていう・・・

城島:お父さんが生まれ変わって、また恵さんがいたらどうします?
知二:ハハハハ(笑)それはもう今から話してますけど、
    次に結婚するのもあなたなんだからね、っとかいって(笑)・・・
城島:また声かけます?
知二:いや、ほんとに、恵にはほんと感謝だけですね。うん。

支え、支えられ生きる夫婦、そして家族。
知二さんは気づきました。「人は一人では生きていけない」
そしてこれからも、この詩を胸に抱いて生きていく。

「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ 夏ノ暑サニモマケヌ
 慾(よく)ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシズカニ ワラッテヰル」


(スタジオ)
城島:やっぱり家族の愛とか、夫婦の愛って素晴らしいなと思いましたね。
    で、やっぱり子どもから教えられたって知二さん言ってましたけども、
    はっとさせられたという宮沢賢治さんの詩とか、
    すべてがものすごい愛に満ち溢れた家族の物語だなと思います。

国分:やっぱり、ひきこもりの時もそうでしたけど、子どもたちの力って、
    やっぱり僕らには出せない力をもってるんだな、ってほんと思いましたね。
城島:ぜったいステキな大人になるんじゃないかな、あの3人はぜったい。
    あんなステキなお父さんとお母さんのお子さんですからね。
山口:長く生きるというよりも、死ぬまでにどれだけ、どういう生き方をしたか、
    っていうほうがやっぱり大事で、それもやっぱり、生きてる間にいろんなものを
    見て聞いて触って感じて、脳と身体をフル稼働させて、
    人間として生まれてきたからには、日本人として生まれてきたからには、
    存分に自分の中で満足する生き方をしていきたいな、っていう気になりましたね。
国分:ほんとに脳と身体のバランスってのが大事だって事がわかったので、
    感覚というものを取り戻すってことが大事ですよね。

(終)



さて、
番組のテーマ・人間とは何だ?
生きるとは何か?
混迷する現代社会で失われた日本人の心とは何なのか。
神秘の感覚が見えてきましたでしょうか?

最後は養老先生が締めるんじゃないの~??って疑問は感じますが、
山口くん・国分くんが代弁してくれたようなので、よしとしますか。


長らくおつきあいいただき、ありがとうございましたハート(手書き)





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Last updated  March 23, 2006 11:24:19 PM
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