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英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

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2005/08/16
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カテゴリ:90年代男性ソロ

  1. The Singer’s Requiest
  2. Little Musgrave (Child#81)
  3. The Golden Glove
  4. Annachie Gordon (Child#239)
  5. The Flandyke Shore
  6. William And Nancy’s Parting
  7. William Glenn
  8. The Bonny Bunch Of Roses
  9. Master Kirby
  10. Annan Water (Scotland/Child#215)
  11. Isle Of France


John Wesley Harding
Robert Lloyd

 ボブ・ディラン作品を芸名にしたジョン・ウェズリー・ハーディングニック・ジョーンズに敬意を表して作ったトリビュート。
 アルバム名の通り、全曲トラッドでニックが施したアレンジをそのまま使っています。

 邦題は「ニック・ジョーンズを唄う」なんだけど、それが書かれている帯は外からは見えてなくて、ロリーナ・マッケニットの歌唱にノックアウトされてしまった4を筆頭に、お気に入りの民謡がいくつか入っていることと、ジョン・ウェズリー・ハーディングって名前に聞き覚えがあったことが購入の決め手だったと思う、確か。タイトルにある“JONES”って誰のことかなあ? ニック・ジョーンズかな?と思いつつ1000円払って家に帰って、封を切ったら予想大当たりだったというわけですよ。

 ジョンはブルース・スプリングスティーンの前座を務めたこともあって、本作のレコーディング場所もシアトル…と、芸名が芸名だしてっきりメリケンフォーキーかと思っていたら、そうではないんだよね。
 65年イーストサセックス生まれで、アメリカ人だと思い込んでいたときは「ヤンキーがここまでニック・ジョーンズを好くなんて。しかも英国民謡もよく研究してるみたいだし」などと感心していましたが、イングランド出身とわかるや「そうかー同じ国のレジェンドだもんなあ…」と、バカみたいに単純な人間なんですよ私って奴は。

 世話好きのするエルヴィス・コステロのような声の持ち主で、本家ほどではないにしろこっちも栄養つきそうな歌声です。
 声に癖があるという点ではニックよりも個性的なシンガーと言えるかもしれないが、いかんせんコステロ声なのでね。基本的にツンツンした短髪らしく、それもあってフォークに鞍替えした元パンクスだとかそんな感じのイメージが拭えないんですよー。
 フォーキーには欠かせないもっさり感が足りない上にこんな声してるから、そう思ってしまうんだろうなあ。

 それはともかくとして、控えめな生ギターで気取らずシンギングしてます。
 淡々としているようでも心はこもっていて、決して派手な作品ではないけれど後世まで残りうる良質な作品だと思いますねえ。ジョン・ウェズリー・ハーディングの名前は忘れ去られても(失礼)、ニック・ジョーンズが歌ったトラッドを演奏している名作として記憶に残るような気がします。
 ギターのほかには蛇腹も入っていて、曲によっては声を重ねて少人数コーラスっぽく処理しています。
 うん、ぬくさ加減は前回レビューした本家といい勝負だね。

 実はディランってそれほど好きじゃなかったりするので(歌い方がちょいと苦手なため)、好きな曲が入っているとはいえ期待大というほどではなかったのね。
 ディランのようなスタイルで歌っていたら…と、少しドキドキしつつ聴いたらさあ。
 あんだぁこれ! いいじゃんかよぅ!
 と西多摩弁が飛び出しちゃったもんね。
 いやもう買って大正解ってなもんです♪






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Last updated  2006/11/09 07:28:41 PM
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