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英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

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2005/08/26
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  1. Sally Free And Easy (Tawney)
  2. The Cherry Tree Carol (England/Child#54)
  3. The Snows
  4. High Germany (Ireland, England)
  5. People On The Highway (Jansch/Renbourn/Thompson/Cox/McShee)
  6. Willy O’ Winsbury (Scotland/Child#100)
  7. No Love Is Sorrow (Jansch/Renbourn/Thompson/Cox/McShee)
  8. Jump Baby Jump (Renbourn/McShee/Jansch/Cox/Thompson)
  9. Lady Of Carlisle


Bert Jansch
vo, a-g, banjo, dulcimer, harmonica
John Renbourn
e-g, a-g, sitar, recorder, banjo
Danny Thompson
double-b
Terry Cox
ds, fingercymbals, vo
Jacqui McShee
vo

 最終作となった6作目。本作「ソロモンの封印」を最後にペンタングルは空中分解するわけだが、伝えられているように両ギタリストの確執が解散の一因になった。
 前作ほどではないにしろ、本作からも少なくとも各曲の担当楽器クレジットからはチームワークというものは感じられない。ほとんどの曲で主役級の働きをするバート・ヤンシュに対し、ジョン・レンボーンは脇に回っていて、アコギを弾いている曲は3曲しかない!(バートは6でダルシマーを弾いている以外はすべての曲で披露)。
 ソロやその後のジョン・レンボーン・グループを聴いてみても「自分が自分が」というタイプではないとは思うが、ここでの音作りは明らかにバート中心と感じ取った私はついつい、「フラストレーションたまっただろうなあ…」と考えてしまう。

 とはいえそこはデビュー時の平均年齢27歳の大人集団。
 演奏者側の扱いの差はどうあれ、“有終の美”と呼ぶにふさわしい品質に仕立て上げてしまうのはさすがだ。そんな不安定な内情でよくここまでのものが作れますね度はビートルズ「アビー・ロード」に匹敵するし、この2バンドはクソ盤が存在しない部分も似ている。

 ジャッキー・マクシーの歌唱からは可憐さはほぼ消えていて、何かを達観したような風格が感じ取れる。また、前作で自信をつけたのかテリー・コックスのバッキングボーカル(9)もドラミング同様に固い土台となり、リードシンガーを好サポート。

 どうにも本作は、張り切っている人→バート、いつも通りな人→ジャッキー、少々冷め気味な人→テリー、ダニー・トンプソン、大いに冷め気味な人→ジョンという図式が成り立ってしまうような…。
 極東のいなかっぺは余計な心配しなくてよしと怒られるかもしれないが、心はそうでなくてもいざ音楽となれば団結してしまう5人の能力には驚くしかない。






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Last updated  2006/11/02 08:08:41 PM
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