カテゴリ:2000年代男女混合グループ
イングランド民謡の“ハウス・カーペンター”をやっているアメリカ人バンド/ミュージシャンはまだまだたくさんいて、ニッケル・クリークもそのうちの1つ。 ショーン・ワトキンス(77年2月18日生まれ)、妹のサラ・ワトキンス(81年6月8日生まれ)、クリス・シーリー(81年2月20日生まれ)の3人組がキャリアをスタートさせたのは、なんと89年。小学生バンドか!?とびびっていた私だが、クリスにいたっては12歳の時にソロを発表するほどの天才マンドリン少年だったのだった。 2000年発表のデビュー作に続く2作目。ビルボードのトップ200チャートでは18位まで上がったし、カントリー・アルバム部門では2位、インディペンデント・アルバム部門では1位を獲得している。またグラミーの最優秀コンテポラリー・フォーク・アルバム賞にも輝いた。 風貌こそそこらへんをうろつく大学生風だが、この落ち着きは20代前半のものじゃない。かろうじて声に幼さが残っているくらいで、若さに任せて走ったりきゃぴったりする気配がこれっぽっちもないのだ。 素朴一辺倒のフォーキーサウンドには陥らず、白人ボーイズ系バラードのようにソウルフルな部分も持ち合わせている。無意識なのか意図的なのか、脱力+囁き調シンギングがそう思わせるのかもしれない。 ショーンのギターもかなりの腕で、派手さはないが堅実。このまま行けば将来は玄人好みの渋ギタリストかもしれないぞー。妹のサラもキュートな歌声&ふくらはぎだぞー。 彼女の歌うアンディ・アーヴァインの11(オリジナルはプランクシティが73年に発表した「ザ・ウェル・ビロウ・ザ・ヴァリー」のラスト曲。ただし曲名は違う)はほのかに甘く切なく、非凡な出来。うーん、只者じゃないなあこいつら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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