カテゴリ:90年代男女混合グループ
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なんすかこの爽快なまでの黎明期ソフト・マシーン・サウンドは。 “オー、キャロライン”をカバーしてると思ったら…9を見てよ、9を。“ケヴィン・エアーズ”ってアンタねえ。 おくすり系脱力ヒッピーの流れで出したんだけど、この感触はドクター・ストレンジリー・ストレンジが持っているものとはまったく別種だなあ。 あっちはうらぶれた切なさが売りだったけど、ゴーキーズ・ザイゴティック・マンキにはそういうのはないです。 エレキギター1つとってもノイジーだったり浮遊していたり、妙なエフェクトをかけていたりとこいつら一言で表すと「変」です。 やる気がまったく感じられない腑抜けた歌い方してるくせに、鍵盤中心に嫌になるほどいろんな楽器を使いまくっていて(ごめん入力かったるいからはしょっちゃった)、アレンジも適当さと複雑さが同居しとります。 ちびまるこちゃんに出てくるY田君みたいに、いっつも楽しそうにしている人っているでしょ? なんかしらんがおめでたい奴だなあって遠巻きに観察したくなる人。 ゴーキーズはそういった空気も纏ってます。 実際にはよく練り込まれた楽曲ながら、にわかにはそう思えないところが魅力ですな。第一印象はなんとな~く作ってなんとな~く演奏しているようなんだけど、実のところは考えに考えてレコーディングも念入りに。 …と思ったけど、ウェールズの田舎者がそういう小賢いことをやるなんてとても信じられないのでこのフラフラ感は天然のものと勝手に思い込むことにしました。 たぶん、素面でも幻覚が見えている人たちなんだと思う。 とりあえずは2作目ということになってるけど、前作はホームレコーディングなんかの寄せ集めデモ集風味だったんで、スタジオでちゃんと作ったという意味ではこれが実質的デビュー作と考えてもいいかもしれません。 次作「ブード・タイム」ではさらに不思議ちゃん度をエスカレートさせています。 そうそう、17以降は日本盤のみのボーナストラックね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/03 10:00:16 PM
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