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英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

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2005/11/13
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  1. To The Beggin’ I Will Go
  2. The Branle: The Aird Ranters (Fred Morrison)/The Branle (Scotland)
  3. Forfar Sodger: Trip To Skye (Rory Campbell)/The Bridie (Jonny Hardie)
  4. Mill O’ Tiffy
  5. Bannockburn Road: Chuir I Gluin Air A Bhodach/Bannockburn Road (Rory Campbell)/Inspector Campbell Of Ness (Donald MacLeod)/The Left Handed Fiddler (J. S. Skinner)
  6. Battle Of Waterloo (words Jim Malcolm/music trad)
  7. Soup Of The Day (pipe tune by Rory Campbell)
  8. Roslin Castle
  9. Edward (Scotland/Child#13)
  10. The Ritual: The Ritual (Rory Campbell)/The Leap Year/Johnnie MacDonald’s Reel (J. A. Center)


Jim Malcolm
lead-vo, g, rickenbacker 12 string-g, harmonica, backing-vo
Rory Campbell
whistle, border pipes, backing-vo
Buzzby McMillan
b, cittern, backing-vo
Paul Jennings
djembe, per, darabuka, dustbin, conga, ds, backing-vo
Jonny Hardie
g, mandolin, bouzouki, fiddle, cittern, backing-vo
Nostradamus
bell

 今年で結成15年のスコットランド産グループ、オールド・ブラインド・ドッグス
 30代半ば前後と思われる男性5人組で、息の合ったアンサンブルを聴かせる。
 本作はたぶん5作目くらいで、メンバーも293号でレビューした「レガシー」(95年)とは若干チェンジ。あ、93年の「クロース・トゥ・ザ・ボーン」を取り上げた時にこれがデビュー作と記述しましたが、間違いでした。92年に「ニュー・トリックス」というアルバムを出しています。ごめんなさい。

 覇気はあまり感じられないが芯の強さはあるイアン・F・ベンジーがいなくなり、代わってジム・マルコムが新加入。
 声質はイアン同様にハイテンションとは無縁の人だが、ジムの歌声からは神経質な部分は感じ取れない。ほっこりと穏やかな歌い方をしている。

 専任のホイッスル兼パイプ奏者が加わっていることも書いておきたい。
 ここへ加わる以前はデフ・シェパードアナムで活動していたロリー・キャンベルは曲作りの面でも貢献しており、非民謡のうち4曲を書いている。
 ただしパイプの音色はさほど強くは出ておらず、まずはホイッスルが先に来ている感じ(ただしパイプソロも数箇所に登場している)。そのホイッスルもよくある甲高く細い音ではなく、フルートのような低めの音を出していることが多い(ロウホイッスルというやつかな)。
 とろりとしたアコギやシターンなどの弾奏弦楽器が基礎にあって、そこへフィドルが滑り込み笛がかぶさる。様々なパーカッションが入ることにより独特のリズムが生まれ、柔らかなシンギングを付け加えればOBDサウンドが完成する。

 もう1人の新加入組ポール・ジェニングスは前任者に負けず劣らず手数が多いタイプで、この太鼓が入っていなかったら無駄にぬるい緩慢音楽に成り下がっていたことだろうと思うほどに彼の存在は味だ。
 つまるところ、インストにしても歌入りにしても、合奏/独奏どちらでも基本的に熱気ほとばしり系ではないのだが、メロディ楽器に比べるとやたら元気のいいパーカッションが適度に加わることにより、まったりと控えめな中にも一本太い線の入った聴き応えのある音楽になっているのである。根暗ではないがどこか翳りのあるサウンドとも言えるかもしれない。

●ロリー・キャンベルが在籍するデフ・シェパード「シナジー」のレビューはこちら




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Last updated  2006/11/03 05:56:15 PM
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